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妖怪大戦争 (2005)

監督
三池崇史
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2.73 / 評価:595件

解説

妖怪研究の第一人者水木しげる、荒俣宏、京極夏彦、宮部みゆきという当代随一の作家陣のプロデュースチーム「怪」が作り上げた原案を『着信アリ』の三池崇史監督が映画化。主演は『ハウルの動く城』でハウルの弟子の声を好演した神木隆之介。チーム「怪」のメンバーも思わぬ役で劇中に登場している。

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あらすじ

タダシ(神木隆之介)は両親の離婚により、母親と祖父と共に田舎で暮らすことになった。都会育ちでもやしっ子のタダシは、田舎育ちのクラスメートともいまいち馴染めないでいた。そんなある日、タダシは神社のお祭りで、大勢の子供の中から“麒麟送子”に選ばれる。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2005「妖怪大戦争」製作委員会
(C)2005「妖怪大戦争」製作委員会

「妖怪大戦争」正しくは「妖怪大祭典」なのだ!

 三池崇史は日本でいちばん「コドモのいる風景」を掴むのがウマい作家である。彼が多くの作品に忍ばせた少年期の追憶の甘美さに、僕はいつも涙を潤ませているのであるが、そんな三池に「コドモ映画」を、しかも懐かしの「大映妖怪モノ」を任せるとは見識が高い。

 しかしだ。古典的妖怪オールスターズに対する敵キャラは「帝都物語」の魔人・加藤保憲!“廃棄された機械”と“日本土着の妖怪”を融合して眷族とし、東京に侵攻するというのも「帝都」番外パロディ篇の趣だ。この突拍子もない計画の中にも、アニミズム的な万物霊の思想とエコロジカルなメッセージが加味されているから、68年版のような“大戦争”を期待した人は窮屈さを覚えるかも。

 これは35年を隔てた娯楽映画に対する意識の差であるとともに、深化した妖怪観のあらわれでもある。なんたって本作はタイトルに偽りあり。闘争という概念は加藤/人間側にしかなく、八百万(やおよろず)の妖怪たちは“祭り”のつもりで物見遊山に集まっただけ(笑)。正しくは「妖怪大祭典」なのだ!

 三池ならではの「少年の叙情」がやや薄まったのは惜しいけれど、女妖怪の太ももやミニスカで、主観客たる子供たちにリビドーの種を植えつけてやろうという悪巧みにはニヤリ。僕にはこのお祭り、あと1時間くらいダラダラ続いたって充分楽しめたな。(ミルクマン斉藤)

映画.com(外部リンク)

2005年8月3日 更新

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