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キング・コング (2005)

KING KONG

監督
ピーター・ジャクソン
  • みたいムービー 125
  • みたログ 3,400

3.67 / 評価:1,335件

結論が先のばしされすぎた悲劇

  • morecambeandwise さん
  • 2019年1月3日 5時32分
  • 閲覧数 504
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

レンタルでエクステンデッドバージョンを見たので、そのせいか、以前にも見たはずなのに印象がだいぶ変わりました。

まあ、一般的にも言えることですが、特に前半が長いです。恐竜が活躍しすぎて髑髏島の世界観がほぼジュラシック・パークかロスト・ワールドか、という感じになってしまい、そっちがメインなのか、と錯覚してしまう感じがあります。

アン・ダロウ役のナオミ・ワッツはすごくよくやっているんじゃないかと思います。売れないボードヴィル劇場から、舞台女優を夢見ているところとか、その素養がコングの前でいろいろと芸を見せて心が通じてゆくところ、コングの孤独さと幼児性の表出、いつまでも力だけで相手をコントロールしようとしてはダメ、と教え諭すところ、朝日?の美しさを共有するところなど、前半でいいシーンが続出しています。

それだけに、なのですが、コングを麻酔で捕らえようとするのを止めきれなかった、というところで相当に悲劇性を帯びてしまっていて、ニューヨークにもどってからコングの死までの一連が、どうもお約束な感じでなぞっているだけに思われてしまう残念さがあります。

これは、原作に対するリスペクトからあまりいじりづらかったのかもしれませんが、後半のコングとの再開以降、アンがコングをどうしたいのか、が希薄で残念です。彼女なりにコングを守る努力をしているように見えないし、コングを攻撃している人たちは、アンの存在に気づいているのかいないのか。本来、気づくべきだと思うし、攻撃を控えるべきだと思うのですが。

映画監督カール・デナムと作家ジャック・ドリスコルの二人についても、少し疑問が残ります。ジャックはあれだけアンにこだわって、救出に努力したはずなのに、NYに戻ってからアンとのコンタクトが絶えてしまったようす。コングを連れ帰ったことで怒っているのか、落ち込んでいるのか、そもそも帰宅の船で1カ月くらい経過しているだろうし、その間のやりとりはどうだったのか。関係性の変化がもう少し明確でもいいのではないか。ただジャックが告白しそびれた、というニュアンスが舞台の芝居からは匂いますが、そんなはずないでしょう。

カールも、途中まではご機嫌で映画を撮影していたのに、フィルムがダメになってしまったとたんに人格が豹変した、ということなんでしょうか、それとも元々全部口先だけで、そういう変わり身の早い冷淡な人、ということなのか、よくわかりませんでした。最後のセリフはもともと彼のセリフじゃなかったそうですが、「美女が野獣を殺した」ではちょっと終われない感じが強すぎです。

で、最後アンはなぜジャックと抱き合うのですか。コングへの思いが微塵も感じられないラストに、拍子抜けしてしまった、というのが正直な感想でした。

やっぱり、コングはアンにほれてたんでしょうかね。アンはコングにほれてたのか、たんに哀れんでただけなのか。他にどういう道があったんでしょうね。

コングの目を見ていると、着ぐるみを着ている人の「人間の目」が見えているような気になってきて、ちょっとそういう擬人化でいいのかな、と気になった部分もありました。

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