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苺の破片(イチゴノカケラ)
2005年2月19日公開

苺の破片(イチゴノカケラ)

912005年2月19日公開

zen********

3.0

ネタバレ「櫻の園」があるからこそよいと思える。

予告編オープニングから“「櫻の園」から15年あの映画でキラキラ輝いていた2人の少女がその想いの欠片を集めて甘く切ない映画を作りました。”と、はじまるこの映画、監督は中原俊/高橋ツトム、脚本はその2人の少女、主演もしている宮澤美保と梶原阿貴です。 ストーリィは、かつて大ヒット作を手掛けた漫画家が、過去のヒット作を越える作品を生み出すことができず、スランプに陥っていた・・・といった流れで正直目新しさは感じられません。テンポは邦画チックなまったり系でそれはよかったし、途中で飽きてねむくなることもありませんでした。さすが中原俊といった所か。 役者陣もそこそこやります。宮澤美保も良かったし、梶原阿貴もよかった。脇もかなり個性的な人を使って見ごたえ十分です。 で、感想ですが。なんか不思議な感じなのです。映画自体はそこそこの出来ではあったものの観終わってから半日、いや、一日くらいこの映画のことばかり考えてました。これは何故か?あの映画に現実ののリアルを感じたから。この映画は「櫻の園」の監督が監督し、その時の役者が脚本を書いて、演じるというところが商業的宣伝になってるわけでつまりは結構15年前の作品である「櫻の園」に依存している部分が大きい。そして主演2人はDVD特典映像の中で語っているように“「櫻の園」の~”といわれその呪縛の中で女優をやってきた。思えばいまだ中原俊監督も「櫻の園」の~といまだつけられていたりします。そのリアルな現実と作品のストーリィがリンクして私の心に刺さった、ということなのかなぁと。映画自体の出来以上にこの作品に感動?してしまったのです。 ラスト、漫画家はかつてのヒット作の呪縛から解き放たれる・・を予感させて終わります。中原監督はその後かなり毛色の違った作品を作っておりますが、宮澤美保さん梶原阿貴さん、その他「櫻の園」の呪縛に縛られてる人たちが解き放たれ、超える作品をまた見せてくれるとうれしいなぁ、と感じました。 って事で、「櫻の園」をみていいなぁ、と思った人は必見です。観た事ない人は・・・かもしれません。是非とも2本パックで観ましょうっ。感激倍増です。 でもYahooの映画レビューはいまだ一件なんですよね。寂しい感じです。

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