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海を飛ぶ夢
2005年4月16日公開

海を飛ぶ夢

MAR ADENTRO/THE SEA INSIDE

PG121252005年4月16日公開

エル・オレンス

5.0

ネタバレラモンと共に海を飛べる感動。

アレハンドロ・アメナーバル監督と言えば、『オープン・ユア・アイズ』(1997)や『アザーズ』(2003)といったどんでん返しサスペンスの印象がとても強いですが、本作は180度異なるヒューマン・ラブストーリー物。 物語展開で予想外だったのは、主人公ラモンを支え、想いを寄せる弁護士フリア自身も、実は不治の病を患っていたこと。 元々、余命モノや尊厳死といったテーマを扱う作品は苦手なんですが、本作は何よりも芸術性を感じさせる映像の美しさ&演出の巧みさが実に素晴らしいく、鑑賞中何度も心を奪われました。 特に中盤のラモンの空想シーン。彼がベッドから自分で立ち上がり、窓の外へ身を投げ、壮大な山々の上を飛び、海に行き着き、砂浜を一人歩くフリアの傍に降り立って、笑顔で愛し合う一連のシーンは、涙がこみ上げるほど惹き込まれました。近年稀にみる美しき名場面です。 ハビエル・バルデムも、のちの『ノーカントリー』(2007)や『007 スカイフォール』(2012)といったニヒルな悪役のイメージが強かっただけに、本作の主役はとても衝撃を受けたと同時に、彼の多才ぶりを実感しました。 アカデミー賞&ゴールデングローブ賞共に輝いたヨーロッパ発の傑作。映画ファンなら必見。 ====================================== ★2004年アカデミー賞 国際長編映画賞受賞 ★2004年ゴールデングローブ賞 外国語映画賞受賞 ★2004年ヴェネツィア国際映画祭 男優賞(ハビエル・バルデム)受賞

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