2005年4月16日公開

海を飛ぶ夢

MAR ADENTRO/THE SEA INSIDE

PG121252005年4月16日公開
海を飛ぶ夢
3.9

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4%
作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(154件)


  • ryo********

    4.0

    考えさせられる

    宮台真司はこれを尊厳死を求める人が出した結論は尊重すべきだが、内側に凝り固まってしまって判断が誤っている可能性があるとしている。主人公の考えは閉ざされた中での偏った判断かもしれないが、28年間あのような状況に置かれて死の2年前に計画していたことを考えるとうかつにそうは思えない。28年間の間になにがあったのか。そのあたりの情報が全くないので、映画でもっと取り上げてほしかった。

  • 4.0

    どちらが正しいかなんて

    どちらが正しいとか、間違ってるとか、そういう物差しで測りきれないテーマではありますが、全体通してラモンの悟りを開いたような清々しささえ感じさせる死への欲求は痛いほどに伝わってきます。 NHKで放映された「彼女は死を選んだ」というドキュメントも見ましたが、彼女もまた同様でした。 いずれ寝たきりになり、痛みや苦しみを薬でわずかに散らしてごまかし続けながら息だけをして生かされる事に尊厳なんてありはしない、と。 そんなのは生きているといえない、己の意思で尊厳をもって死にたいのだと。 ラモンも同じなのでしょうね。 死んだように生きることと、尊厳を持っているうちに死を選ぶこと、どちらが正しいかなんて裁判なんかで決められるような事ではないはず。 それでも社会は死ぬことを容易には許してくれません。 ラモンのような四肢麻痺の場合は幇助なしでは自殺する事もできない。 ただ、ラモンを取り囲む家族や裁判に向けて協力してくれる人々は皆純粋にラモンを愛し、必要としている事が伝わってきます。 生きてほしいと思っています。 この人たちのために生を選ぶことをしなかったラモンと、一度はラモンと逝く事を決意したと言っておきながら旦那さんの説得があったのでしょうか、フリアは生を選択しました。 対象的に描かれているとても印象的なシーンです。 どちらが幸せなのか、そんなテーマすら安っぽく感じてしまうもっと精神の根底に迫った問題だと思わされました。 話は変わりますが…ラモンを演じているのがハビエル・バルデムと気付くまで数分かかりました汗 ノーカントリーでの冷血無情の殺し屋役がどハマりしていて強烈なインパクトを残していたのでまさかこの柔らかなイメージのラモンが彼!?とびっくりしてしまいました。 名優ですね。 監督さんはあのアザーズも撮られたお方です、今後も期待大のお一人です。 …ラモンの最期、青酸カリはもっと、見ていられないほど苦しみもがくはずなのであそこだけは少し、こんなもんなら…なんて誤解してしまう人が現れないことを祈ります。

  • eo1********

    2.0

    主演は名演

    実話らしいので、見る前の予想通り、考えさせられる作品ではあったけれど、 NHKのドキュメンタリー「彼女は安楽死を選んだ」が、本当のリアルで凄すぎたので、さすがに敵わない感じだった。

  • エル・オレンス

    5.0

    ネタバレラモンと共に海を飛べる感動。

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • つとみ

    4.0

    生と死と、それを支える愛について

    自分の命は、自分だけのものなのか?「生きる」って、一体なんだろうか? 実在の人物ラモン・サンペドロ氏の手記を元にしたこの映画は「生きる」ことの対極であり終点でもある「死ぬ」ことへの考察にあふれている。 脊椎損傷で首から下が不随の状態になったまま、26年間生きてきたラモン。決して裕福ではない暮らしだが、父と兄と義理の姉と甥っ子はラモンを支えながら暮らしている。 ユーモアに富み、知性的なラモン。彼は本当に家族の支えなしでは生きていけない。生命活動の殆どが義姉のマヌエラによって賄われている。 彼は心から家族の愛に感謝しているし、家族もまたラモンを「普通の家族」として愛しているのが感じられる。 甥っ子・ハビエルが寝たきりのラモンの前で「お爺ちゃんの運転は役立たずだ」と言ってしまうあたり、家族ならではの無遠慮な辛辣さが、言い方が悪いが面白い。 そう、他人ならこの事を「面白い」と表現することすら憚られる。ラモンの前で、慎重に言葉を選ぶだろう。ラモンが傷つきそうな言葉をを軽く口にしてしまうハビエルには、根底の部分で「家族を無限に愛している」という無自覚さがあるのだ。 言葉によって、人は愛を伝える。でも言葉はいつも自分の抱く愛に対して少なすぎる。種類も、量も、質も、全てが不足している。 体が動かないラモンにとって、言葉だけが自分の愛を伝える手段だ。それはラモンの知性を伝え、個性を伝え、優しさを伝える。 だが、何も言わず強く抱き締めるような愛情表現の代わりはつとまらない。相手の自由を奪うような、暴力的な愛は、ラモンには永遠に届かない「愛」なのだ。 ラモンにとって、「愛を与えること」は「愛に包まれてること」と同じくらい重要だったんじゃないかと思う。 いつも自分を愛してくれる人たちに、同じように「愛してるよ」と伝えたい。でも伝わらない。 何度言葉を重ねても、どんなに感情を込めても、誰かの助けがなければ、相手の歩み寄りがなければ、肌に触れることもない。 愛されているからこそ、愛を返せないことに絶望し、愛とは最も遠い「死」を望む自分に絶望する。 自由に生きられないから惨めなんじゃない。充分に愛せないから惨めなんだ。 ラモンの魂の慟哭は、観ている私の心を揺さぶる。それは長い間自分自身の魂と向き合ってきた者が持つ叫びだからだ。 私たちはこの自由で健康な暮らしが当たり前だと思って生きている。いつまでも続くと思って生きている。 だから、ラモンのような「たまたま不幸にも不自由な人」は特別で、死を求めることを異常だと思う。「あなたが生きている事が尊い」と、そう無垢に信じている。 でも「生きる」ということが「譲れない何か」に準拠しているなら、その「何か」を尊重するのも「愛」ではないだろうか? この映画は、愛する人の魂に寄り添う、その難しさと切なさを教えてくれる。

  • 花ちゃん

    5.0

    ネタバレ人間の尊厳死を深く考えさせられる

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • dia********

    3.0

    宮下洋一さんの

    宮下洋一さんの著書「安楽死を遂げるまで」にラモンさんのことが書かれていたことが、知ったきっかけで、映画も見ていました。 その著書は、ラモンさんが自決した後の現在、映画にも登場した兄夫婦と、自殺幇助したロサのモデルとなった女性を取材したものでした。 それによると、兄夫婦は「弟を殺した」と、今でも、ロサのモデルとなった女性に怒り心頭です。一方、ロサのモデルとなった女性の方は「生きていてほしいなんて、家族のエゴよ」と、兄夫婦のことを非難しています。 そんな、ラモンさんを取り巻く周りの人たちの情報は、既に得てから、映画の方を見たのですが、私が、宮下洋一さんの著書を読んで、彼らの言い分を聞いた限り、映画は史実に忠実な方だと言えると思います。 ただ、実際には、ラモンさんが青酸カリを服毒して、絶命するまで、壮絶にもがき苦しみ、自殺幇助した女性は、見るに耐えかね、その場を離れてしまったと言います。最期のシーンは「こんなものでなかったでしょう?」という感じ。 ところで、ラモンさんの役を演じたハビエルさんは、実際には、アントニオ・バンデラスにも並ぶぐらいのイケメンなんですね。 役の上でも、二人の女性、義理の姉含めると三人の女性から好意持たれて、モテモテでしたね。私としては、フレアとロサの、ラモンを巡る女の戦いをもう少し見てみたかった気も。

  • dkf********

    3.0

    「尊厳死」という高らかな人生賛歌!

    尊厳死という深いテーマを扱った作品だが、ドラマに必要以上にお涙頂戴的な押し付けがなく、高らかな人生賛歌にまで昇華させている演出にアメナーバル監督の非凡さを感じる。 ハビエル・バルデム演じる主人公ラモンの周囲にいる愛にあふれた人たちとの交流が温かく描かれているせいか暗くて重い雰囲気は希薄で、鑑賞後に何故か爽やかな余韻すら残るから不思議だ。 緑豊かで湿潤なガリシア地方が舞台というのも作品のイメージに合っている。これがマドリードのような都会やアンダルシアのような乾いた土地が舞台ならば、作品の印象は全く違ったものになっていたと思う。 とにかく当時まだ35歳だったハビエル・バルデムの演技が絶品だ。老け顔はメイクだとしても、四肢が動かず、首から上だけの難しい演技が求められるこの役を豊かな表情だけで見事に演じている。本作を観れば、彼が世界屈指の演技派俳優であることを実感するだろう。 尊厳死をテーマにした作品であれば、踏み込みの深さで「ミリオンダラー・ベイビー」よりは断然本作を推したい。(見やすさは別としてだが)

  • qua********

    4.0

    ジワッと来るね

    良い素材、良い脚本が揃った秀作だとは思うけど、納得のいかない部分が多い。 でも一回観たら忘れない映画ではあるけれど。 25歳の時に海での飛び込み事故により首を骨折して全身麻痺の障害を負った実在の人物ラモン・サンペドロの手記を基に描かれた物語。 鑑賞後、一つの疑問が。 どうして浅瀬の海に飛び込んでしまったのか。厳しい言い方をすると、軽率な行動が招いた事故ですからね。 何故、深間に飛び込まなかったのか、大いに疑問が残る。 しかしながら、25歳で不運な事故に遭い・・・それから26年ですか。 26年もの間、ずっとベッドの中で辛い思いをしながら生き延びてきた訳ですよね。 このタイミングで尊厳死を望んだのは、家族に負担を掛け続けて、心身共に限界に達したから? まあ、51歳の年齢を考えると精神的にも肉体的にもキツイのは確かだろうね。 でも長い間、家族に介護をしてもらっていた訳でしょ? 尊厳死を食い止めようと懸命になる家族に対して、感情剥き出しの態度で断固拒否するラモンの態度もどうかと思うよ。 正直、悪意を感じてしまったよ。 (ラモン本人に悪気はないんだろうけど、あまりにも自己中心的かと) ラモンは家族に感謝すべき立場なのに・・・尊厳死に拘るあまり、自分自身を見失っているようにも思える。 特に甥っ子がコキ使われて可哀想だった。 この作品って、主人公のラモン・サンペドロよりも彼を介護する家族の辛さの方に感情移入し易いんじゃないかな。 色々とケチを付けてしまったが、ハビエル・バルデムは名演技だとは思う。 でも、脇を固めた俳優陣の演技も讃えられるべき。 特にマヌエル役のマベル・リベラの演技には注目して欲しいですね。

  • Dias_Buenos

    5.0

    実話かよ!

    "この映画は実話に基づいて制作した" というテロップが最後に出て、「マジかよ!」と思わず叫んでしまう衝撃的なストーリーでした。 実話ベースということで、当初の★4つの評価に1つ足して満点です。 こんな映画は見たことない、恐るべしスペイン映画。 人生を無為に生きることの罪を主人公の振る舞いを見せながらこれでもかと殴りかかってくる。 汝の襟を正せと観客に訴えてくる、これは一番キツいっす。 だから満点を差し上げます、許してください。。

  • 一人旅

    5.0

    ハビエル・バルデム、珠玉の名演

    第77回アカデミー賞外国語映画賞。 アレハンドロ・アメナーバル監督作。 安楽死を望む全身麻痺の男性ラモンと周囲の人々の関わりを描いた、実話を基にしたドラマ。 『次に私が殺される』(1996)『オープン・ユア・アイズ』(1997)『蝶の舌』(1999)の鬼才、アレハンドロ・アメナーバル監督による社会派ヒューマンドラマの傑作。 25歳の時に事故により全身麻痺に陥り、その後数十年にわたり自宅のベッドの上で静かに暮らしている男性ラモン。日常生活の全てを全面介助に頼るという尊厳のない生き方に終止符を打つため、自ら死ぬことを社会に認めさせるべく法に訴える…という“安楽死を望む男性の人生の最終章”を、彼の家族や知人との関わりと、彼自身が夢見る空想の中に描き出す。ちなみに、本作で扱われるのは厳密には尊厳死ではなく安楽死。尊厳死は、延命治療をせずにあくまで自然の成り行きに身を任せて死ぬこと。対して安楽死は薬物の投与等によって人為的に死に至らせること。本作の主人公ラモンは薬物による死を望んでいることから、尊厳死ではなく安楽死ということになる。 カトリックは安楽死・尊厳死に対して否定的態度を示しているが、カトリック教国のスペインでこのような作品が製作された事実に驚かされる。宗教的には許されない行為なのかもしれない。ただ、耐え難い状況下で生き続けなければならない人間の、生を放棄し死ぬ権利を認める必要もあるのではないか?と本作は問いかけている。生と死、生きる権利と死ぬ権利、そして法と宗教の関係性を深く考察した内容であり、人によって考え方・結論が分かれるでしょう。そうした社会的な側面のみならず、安楽死を望むラモンの人生に真っ向から向き合う人々の心の葛藤とラモンに対する限りない愛情に心揺さぶられる。 主演のハビエル・バルデムの珠玉の演技が圧巻。おそらく彼のキャリアの中で最高の名演でしょう。常にベッドの上という身動きの取れない中、生の苦しみと死の願いを表情と口調だけで見事表現してみせる。ラモンの弁護士フリアを演じた『永遠のこどもたち』(2007)のベレン・ルエダも素晴らしい演技。

  • fg9********

    5.0

    自然に覚えるんだ…涙を隠す方法をね……

     …あらすじは、解説のとおり。  最近観た『母の身終い』と同様に『尊厳死』がテーマで、実在の人物ラモン・サンペドロの手記『レターズ・フロム・ヘル』を元に映画化された作品だ。  ラモンは若い頃から船員となって世界中を巡っていたが、25歳の時に引き潮の海にダイビングして海底で頭を強打し、首の骨が折れて四肢麻痺状態になってしまっていた。  それ以降の28年間、兄夫婦・その息子・父親に介護して貰いながら過ごしてきた。  そんなラモンをハビエル・バルデムが演じているが、特殊メイクを施していたので解説を見るまで気付かなかった。  そんな彼は『尊厳死』の合法化を願って、それを支援する団体の女性・ジュネ、女性弁護士・フリアの力を借りて政府と闘ってきが棄却され続けていた。  広く国民に訴えようとしてテレビにも出演したが、それを見ていた同じく四肢麻痺状態の神父から、『家族の愛情が不足しているのでしょう。ラモンは自分が注目されたいのです。直接会って、人生は生きるに値するということを解らせてやりたい。』などと言われ、実際に神父が訪ねて来てラモンと議論を重ねるが、双方の意見は平行線のままに終始する。  この折に、献身的にラモンの介護に尽くしてきた心優しい兄嫁のマヌエラが神父に放った言葉は痛快だった。  『あなたたちは、やかましいのよ!』  話しを元に戻すと、ラモンの弁護士として現れたフリアは片足が不自由なように見えたが、実は彼女も脳血管性痴呆症という不治の病を抱えていて病状が悪化しつつあり、次にラモンの家を訪れた時には車椅子の身だった。  ラモンは口にペンを咥えて詩を綴っていたが、フリアはそれを本にすべきだとして兄嫁の息子に協力させて出版に向けて動き出す。  そんな最中、ラモンとフリアの心が一つに溶け合いキスを交わす仲になる。  そして、本が出版された暁には、二人共に『尊厳死』の道を採ることを誓い合ったのだったが、送り届けられた見本にはフリアからの手紙が挟まれていて、遂に彼女はラモンの前に現れることはなかった。  そう長くはない命が尽き果てるまで、生きることを決めたのだろう。  話しが長くなりそうなのでこの辺でやめるが、本ストーリーにもう一人の女性が登場する。  テレビでラモンを見て興味を抱き、突然会いにやってきた2児の子持ちのシングル・マザーのロサだ。  彼女は男運が悪くて、仕事も生きる希望も失いかけていたのだが、四肢麻痺状態でも懸命に生きているラモンから、生きる力を貰えると会いに来るのだった。  ラモンは、そんな彼女を一歩突き放して見ていたのだが、ロサはしばしば彼の世話を焼きに来る。  そして、いつの間にか二人の間の心が通い合い、ロサは『尊厳死』を肯定するようになり、ラモンからも愛されるようになり、『尊厳死=自殺幇助』を執行することとなる。  本作では、『尊厳死』を容認するかたちでストーリーが展開しているため、最後の最後まで『尊厳死』に反対している兄貴が可哀想で仕方がなかった。  テレビ出演の折に次のような質問があった。  『あなたは、なぜ、いつも笑顔なんですか?』  ラモンは答える。  『他人の助けに頼るしか生きる方法がないと、自然に覚えるんだ…涙を隠す方法をね……。』  この台詞にラモンの心情がすべて込められている。  家族から、他人から28年間もの長きに亘って助けられていても、ラモンからは彼らに対して何一つお返しすることが出来ないのだ。  自殺することも、何一つ出来ないのだ。  『尊厳死』の是非について意見を述べるつもりは毛頭ないが、ラモンが『尊厳死』を選択せざるを得ない気持ちが十分に伝わって来る重厚な作品だった。  でも、ラモンが『尊厳死』を遂行するために家を去る時の、兄貴の苦渋に満ちた表情にまたまた切なくなったことでもあった。

  • ayu********

    4.0

    ネタバレ尊厳死

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • テツ子

    5.0

    こういった映画を

    観るべきかな。 朝起きて、仕事へ、、、 そんな当たり前の日常がいかに幸せな事か。 とても考えさせられる映画でした。

  • yn7********

    5.0

    生きるという事を強く意識させてくれます

    体を動かせない事で、他者に影響を与え、その影響を強く意識でき、30年近く自分の生と強烈に向き合ってきた主人公。それを理解するのが難しい人、ただただ献身的に仕えてくれる人、共鳴してくれた人。生きるという事を強く意識させてくれます。 生と向き合えなければ死を語れない。向き合う生は自分のものであって、答えは他者の中にはない。主人公は長い長い期間の生を経て出した答えで、一度沈みかけた海の上を飛んで行くのですね。

  • kps********

    2.0

    ネタバレ尊厳死を考えようという映画

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • est********

    1.0

    長い

    つまらなかった〜

  • ain********

    4.0

    ネタバレ生きるって何だろう…

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • lov********

    3.0

    スペイン映画秀作代表作「人間の尊厳」とは

    スペイン映画の秀作代表作の一つでしょう。 テーマは尊厳死です。 同じテーマの尊厳死の映画ミリオンダラーベイビーから見れば、物語の抑揚や感動は劣るけど、四肢麻痺患者にとって生きることは必ずしも彼らの望みでは無いという現実を正確に映し出してる映画だと思います。 不慮の事故によって四肢麻痺となってしまったラモンは家族に支えられながら、これまで生きてきたが、この生きている状況に苦痛を感じ望んで生きているのではなく、生きていたくないのに生かされている、生きなければいけない義務だと主張する。これ以上の生は無意味とし安楽死を認めていないスペイン政府に対して裁判を起こす。 けれど、四肢麻痺を抱えながらも能動的に生きている人々は沢山いて、ラモンの主張はただのわがままだ、と。生を全うすべきだと却下される。 その中でラモン・家族・友人たちは葛藤する。 彼のことを本当に愛しているから生きていてほしいけど、愛する人の切実な願いを叶えることが本当の愛ではないか…と 最後に彼と彼を支える人たちがとった選択肢とは…?というのが見所ですね。 生きること、死ぬこと、四肢麻痺患者の苦痛など学ぶことができるでしょう。 そして個人的に好きなハビエル・バルデムさんの名演技に感服しますね。 動けない拘縮具合とかもリアルだったし、当時まだ若かっただろうに、老いた中年男性を見事に演じきってました。 スペイン映画って結構おしいのが多いんだけど、これは納得の一作になるでしょう。 こんな人におすすめ!! 死生観、安楽死について考えたい人、考えたことのある人!スペイン映画が好きな人、興味のある人!海でよく飛び込んじゃう人!

  • hea********

    5.0

    ネタバレ繋ぎ止める鎖を断ち切り、内なる海へ

    このレビューにはネタバレが含まれています。
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