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自由戀愛 (2004)

監督
原田眞人
  • みたいムービー 29
  • みたログ 85

3.45 / 評価:29件

新しい女の地核変動

  • hamutyu さん
  • 2007年5月20日 18時10分
  • 閲覧数 732
  • 役立ち度 30
    • 総合評価
    • ★★★★★

≪岩井志麻子≫のある意味ホラー的な世界を鑑賞してみました。

舞台は大正時代。
女は男に従って慎ましく守らなければならない時代でもありました。
震災後に東京は目まぐるしくその成長を芽吹き始め、
女性も春の息吹を思いっきり感じる世代に変化していきます。


自由恋愛に憧れていながらも、様々な障害物から自由になれない二人の
女性を美しく生々しくその皮肉な半生が描かれている作品です。

天真爛漫ながら落ちて行かざるをえないも美しく、
周囲に愛されて贅沢に育った明子。
抑圧的な父母の下で女としての魅力を用いることなく、
やや陰険ながら妖しく生きて成長する清子。
そのどちらの姿もそれぞれの一人称で語られていて女性の強さを実感します。

ストーリーは、明子の夫と清子が通じさらに妊娠したことで妻妾の関係が逆転。
しかし清子は子供を産んでしばらくしてから行方をくらまして……


ちょっと『大奥』チック&昼メロドラマ的筋立てのように、
女同士の複雑な関係や世間体の体裁がすごい。
作者の女性である観点という強みですね。
「負の感情」を浮き彫りにしているストーリーのため、映像なのだけれども
物語を読んでいる感覚にしています。

冒頭で生々しく描かれる「同情していましたの」「みすぼらしくてかわいそう」
そんな邪気なお節介が人を傷つけるという皮肉、そしてもう一方が舐める屈辱感、
友人の亭主を愛してしまう清子の感じる小気味よさ、明子の感じる絶望。
それら人物の感情の機微がさりげなく、
それゆえこの上ない明確さを描写しています。


【男は女と・持つものは持たざるものと】
相思相愛でいたいと願う。
いつも傍にいて欲しいと思う気持ちが強いほど男は…。
そして明子・清子がそうしてきたように、自分自身の道を見つけてしまった時
孤独ではなく出発として手を取り合う二人が、
本当に強く輝いている妖艶な笑みは鳥肌がたつほどでした。

【男子の頭を悩ますもの】
形而上学・女の心・ゴルフ 
今もずっと悩ましているものはやっぱり女の心ですよね? そうでしょ?


始まりは自由戀愛の宣言から・・・では、わたくしも宣言いたしましょう。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • ゴージャス
  • 知的
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