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キャビン・フィーバー
2005年4月23日公開

キャビン・フィーバー

CABIN FEVER

932005年4月23日公開

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3.0

踊らない、踊らない

 我々を恐怖させる、モンスターが登場する物語。    そこにある恐怖のメタファーは様々だと思いますが、 ドラキュラやゾンビに代表される「感染」は、人間の 原始的な部分が恐れる一つだと思います。  そして本作では、そのメタファーをもっと直接的に描きました。  同様の感染物も少なくない中、それらと比較にならない程 小さな舞台で、どれだけのものが描けるのか?    やはり疑問視してしまうのではないでしょうか。  実は私もその一人で、最初はほんの時間潰しでしかありませんでした。  しかし、結果から言うと期待以上。 と、いうかハナから期待していなかっただけにちょっと不意打ちでした。  非常に感覚的ですが、知らず知らずに固められていた 私の中の「ホラー」の枠組みが少し広がった感じ。  決して派手でもずば抜けてグロい訳でもないのに、 上手い事「恐怖」のヒダを擽られました。  言ってみれば段落、句読点がしかっりとした文章を読む様な 解かり易さ。  どこが怖い部分で、そこへ何がどう繋がるかのかスムーズで、 質素なはずの物語なのにちゃんと面白いのです。  もちろん細かく言えば「校正前」といった感の 荒々しい若さは散見出来ますが。      けれど、全てを奪う小さな悪魔に囚われた若者達の姿は 私に新鮮な恐怖を感じさせてくれました。  傑作と呼ぶ程の強い力はありませんが、良作です。  

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