2005年10月15日公開

そして、ひと粒のひかり

MARIA FULL OF GRACE

1012005年10月15日公開
そして、ひと粒のひかり
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

17歳のマリア(カタリーナ・サンディノ・モレノ)はバラ農園で働いて家計を支えていたが、仕事を辞めてしまう。そんな彼女にフランクリン(ジョン・アレックス・トロ)は麻薬の運び屋の話を持ちかける。

シネマトゥデイ(外部リンク)

作品レビュー(43件)

切ない26.3%悲しい17.5%勇敢13.8%絶望的12.5%恐怖11.3%

  • 一人旅

    5.0

    そして少女は運び屋となった

    ジョシュア・マーストン監督作。 麻薬の運び屋となったコロンビア人少女の運命を描いたサスペンス。 本作が映画初主演となったコロンビア・ボゴタ出身:カタリーナ・サンディノ・モレノがベルリン映画祭女優賞を受賞したアメリカ/コロンビア合作による“社会派+少女奮闘サスペンス”で、コロンビアの田舎町で家族と暮らしている17歳の少女:マリアが知人からの誘いを受けて、麻薬を胃に詰めてアメリカまで密輸する運び屋となる姿を描いています。 妊娠中のヒロインが生活苦を理由に麻薬の運び屋となるものの、いくつものトラブルと危険が彼女を待ち受けていて―というサスペンスフルな物語で、麻薬を詰めた親指大の包装を数十個も呑み込んだ上で、南米コロンビアからアメリカ・ニューヨークへの麻薬密輸に手を染めるヒロインの運命を見つめています。 南米における貧困や麻薬の蔓延を背景にした社会派サスペンスで、麻薬組織が実際に用いる―“麻薬を胃に詰めて密輸する方法”が生々しく詳細に描かれています。麻薬の前に葡萄の粒を呑み込む練習をする光景や、「胃の中で包装が破裂したら死ぬ」という先輩運び屋の恐ろしい言葉、麻薬を掠めたら家族に危害が及ぶことを匂わせた元締めの警告、さらには密輸先のアメリカで麻薬の受取り相手によって監禁された状態で数十個の包装を“排出する”光景等、薔薇農場を辞めて一転、麻薬の運び屋となったヒロインが初体験する不安と緊張と恐怖の日常をリアルに映し出しています。 南米から北米への麻薬密輸の実態をその一端を担うコロンビア人少女の視点により暴き出した衝撃作で、身重の少女が下す最後の決断には、貧しい人間が貧しさから抜け出せない現代のコロンビア社会に対する失望と訣別の念が顕著に表れています。

  • dkf********

    4.0

    犯罪大国の現状を描くラテン系映画の秀作

    サッカーワールドカップで2大会続けて日本代表と戦ったことで、日本人にも一躍身近な?存在になったコロンビアだが、今まで映画というのは観た記憶がない。これはおそらく日本で初めて公開されたコロンビア映画かもしれないが、実に忘れがたい秀作となった。 生きていくために麻薬の運び屋(ミュール=ラバ)となった17歳の少女マリアの初仕事の顛末をドキュメンタリーのような生々しい映像で綴っているが、そのミュールの恐るべき実態に思わず絶句してしまう。映画そのものはフィクションだが、こういうディテール部分は実話を元にしているそうで、ブツの運び方の壮絶さにはショックを受けた。コロンビアという国の厳しい現実を思い知るが、終始重々しい展開だっただけに、マリアが生きる希望をつなぐ光を見出したラストにはホッとする。 以前からコロンビアには麻薬にギャングに犯罪大国といった修羅の国的マイナスイメージばかりが付きまとうが、実は「美女が多い国」としても有名な一面を持っている。ググればたくさんこの話題は出てくるが、その美女の国が生んだ主演のカタリーナ・サンディノ・モレノはオーディションで選ばれた新人ながら、目鼻立ちの整ったやっぱりなかなかの美形。役どころもあって垢ぬけてないところはまだまだダイヤの原石、いやコロンビアの名産エメラルドの原石と言うべきか。 このあと見事に磨き上げられて、ハリウッドで女優として活躍しているからたいしたサクセスストーリーだ。 監督がアメリカ人だし、製作には米国資本も入っているようだが、ちゃんとセリフがスペイン語なのも好印象。この話で登場人物が皆スペイン語訛りの英語を話されては当然この高評価はなかった。 ラテン系映画の隠れた秀作と強く支持したい。

  • 柚子

    4.0

    麻薬国家、コロンビア

    麻薬で成り立っていると言っても、過言ではなさそうなコロンビア… 真っ当な仕事は少なく、当然、薄給 17才のマリアに、家族、全負担がのしかかる おまけに、妊娠中… 手っ取り早く大金を稼ぐには、麻薬の運び屋しか道がない 元締めも、その手下も悪いことをしているという認識はないようだ゛ 麻痺しているんだろうね… コロンビアの若い女性たちは、麻薬の袋を飲み込んで、アメリカへ入国する コロンビアから来た~と言うだけで、要注意人物扱いだが、その検閲は生ぬるく、簡単にアメリカへ入国できてしまう実状に驚いた 麻薬の袋が、胃で破れて、命を落とす人がいても、自業自得で、誰も気にしない 中途半端な正義感で、イラつかせる主人公マリアだけど、まだ17才 17才の少女が背負うには、重すぎる コロンビアで、子供を育てるのは厳しい… 貧しくても、アメリカならば、まだなんとかなるだろう 麻薬の入った「粒」と、赤ん坊を「ひと粒の光」と、掛け合わせる皮肉 心が、痛い

  • oce********

    4.0

    胃がキリキリする

    コロンビアで生まれたマリアは17歳で一家の家計を受け持つ事情。 私生活にも問題が起き、遂には高額の不正な仕事に手を染める。 それは麻薬の運び屋だが、自分の胃に麻薬を隠して運ぶという仕事。 冗談みたいな手段だが、実際にこれは行われており国際問題に発展するほどの出来事。 当然運び入れるのだから、そこにサスペンスが生まれないはずがない。 その運び屋に至るまでの過程にも実は伏線が敷かれており、それによって危機を回避するというのは皮肉だ。 ラストのマリアの表情は色々な思いを巡らせて、根深い問題の重さを痛感させる。

  • chi********

    4.0

    ネタバレ社会派ドラマ

    このレビューにはネタバレが含まれています。

スタッフ・キャスト

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受賞歴

ベルリン国際映画祭第54回

銀熊賞(女優賞)アルフレード・バウアー賞

NY批評家協会賞第70回

新人監督賞

LA批評家協会賞第30回

ニュー・ジェネレーション賞

基本情報


タイトル
そして、ひと粒のひかり

原題
MARIA FULL OF GRACE

上映時間

製作国
アメリカ/コロンビア

製作年度

公開日