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ウィスキー
2005年4月29日公開

ウィスキー

WHISKY

942005年4月29日公開

mka********

4.0

物語の結末は、鑑賞者の自由!

ハイ・チーズならぬ、ハイ・ウィスキー。 偽装という意味もあるようで、ハコボとマルタの偽装結婚もかけています。 監督は、ファン・パブロ・レベージャ、パブロ・ストール。 主演はアンドレス・パソス。 ウルグアイの寂れた街で、靴下工場を経営するハコボ(アンドレス・パソス)。 母のお墓が建ったという事で、ブラジルに住む弟エルマン(ホルヘ・ボラーニ)に帰国するようと連絡する。 そしてハコボは、工場で働くマルダ(ミレージャ・パスクアル)に夫婦のふりをしてもらうように頼む・・・ 繰り返される日常の中で、突如現れた非日常。 初老の男女ハコボとマルタは、果して幸せになれるのか? そんな作品です。 お気に入りレビュアーさんのレビューで、内容についてはだいたい解っている状態で鑑賞。 ラストがどうなるかよりも、ハコボとマルタの心境を読み取ろうとしていました。 この作品は、ハコボが不器用で無口という事もあって、台詞よりも映像で多くを語っています。 マルタが時計を観る、ハコボがシャッターを開ける、機械の電源を入れる・・・ 特にマルタの行動については、明かされない謎が散りばめられています。 ・ホテルの部屋を訪れた彼女は、何をしたのか。 ・手渡した手紙には、何を書いたのか。 ・彼女はその後に、どうするのか。 この先を想像するのは、鑑賞者の自由。 それにしても、ハコボは不器用な性格とはいえちょっと冷たいよなぁ・・・。 全体を通して、写真が必要だと言ったり、少しずつ綺麗になっていったり、部屋の掃除をしてくれたり、ベッドを寄せていたりと、行動していたのはマルタ。 なんだかいじらしくて、可哀想になってしまいました。 もうちょっと表現の仕様があるんじゃないの?ハコボ。 特に、部屋の電気消すの早いでしょ! まだマルタ部屋の中にいるじゃん!って。 自分から頼んだのに、あんまり演じて無いですし(不器用だから演技力がないのか?)。 エルマンについては、想像していたよりも兄貴想いの弟?のような気がしました。 でも良く考えると、エルマンについての情報も、本人の言葉、写真、電話だけで第三者からの情報って皆無なんですよね。 出張がち・・・なんて台詞を聞くと、実はエルマンにもとんでもない“ウィスキー”が隠されていた・・・というウルトラCな展開も想像できなくも無い。 ラストは、絶妙なタイミングで終わり。 綺麗なハッピーエンドもいいですが、鑑賞者の想像を許すこのラストは好きです。 ハコボとマルタはどうなるのか・・・ 映像が語る、“偽装結婚”の物語。 絶妙なラストと、明かされない伏線が作品を印象的にしています。 物語の結末は、自由に想像したい! そんな人にお薦めです。 個人的な希望としては、マルタにはあの工場が居心地のいい場所なんじゃないかと思います。 ハコボが頑張る番です。

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