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ベルンの奇蹟
2005年4月16日公開

ベルンの奇蹟

DAS WUNDER VON BERN/THE MIRACLE OF BERN

1172005年4月16日公開

hi6********

2.0

50年代のドイツの普通の生活を描く

映画的には普通の出来であるのですが、 50年代のドイツの様子が見れるのは珍しい。 同じ敗戦国であるドイツは、50年代では、敗戦国らしい、 戦争を引きずっているのが見れる。 夫がロシア抑留されて不在であるし、帰国した夫が、軍国主義で 封建社会であったままであるので、戦後に自由化した(ドイツも日本と 同じで、敗戦によって価値感が変わってしまったのである)ドイツに 合わないので、戦後で暮らしていた家族に溶け込めない点は、 日本もドイツも同じである事が良く分かる。 ファシスト政権であった国が敗戦で自由になるという、敗戦に利点である事。 長男の共産主義化(日本の55年体制ともかぶる)と、共産主義の礼賛 今ではあり得ないのであるが、共産主義への妄想。 でも、それほどに似ているドイツであるのに、貧乏度合いが違う。 舞台のルール地方は、炭鉱町であるのに、日本での「にあんちゃん」の 貧乏度合いが違っているのは、日本は本当に貧乏国であったのと ドイツを見て思う。 あと、吃驚するのは、今でこそサッカー大国であるドイツが、 54年時点では、まだまだサッカー弱小国であり、 「ベルンと奇跡」と言わせる程に、優勝が番狂わせであった点である。 当時、4年半負けなしのハンガリーは唯一の黄金時代であったのであろうが この奇跡の為に、W杯の優勝がないのは、逆に悲劇だってのであろう。 この映画の一番の不満は、サッカーのプロ選手であった監督なのに、 サッカーシーンとW杯の話が中途半端であるのが、題名とは違った映画に なってしまっている。

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