超大作
- hsa***** さん
- 2019年3月22日 9時40分
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汽車に洪水とハリウッドクラスのスケール感。ベースになっているのは、マイケルチミノの天国の門だと思うのだが、溝口の西鶴一代女の匂いもプンプンする。いずれにしろ、いつものアンゲロプロスワールドが展開する。息を飲む撮影のつるべうちだ。鬱の映画に分類されているみたいだが、誤解が甚だしい。画面が暗いとか音楽がマイナーだとか、物語が悲劇だとか、バカバカしい。映画はフィクションでこの映画も歴史ファンタジーといえる。映画を見て鬱になるのではなく、まさに映画が足りなくて鬱になるのだと思う。映画は鬱の治療に最適だと思う。映画を見る目を養うこと、フィクションとの付き合い方を学ぶこと、人間の発明の中で、映画は人間の魂を伝える最も最良のメディアだ。文字メディア、絵画メディアよりも。アホな作品のほうがもちろん多いが、そこは見る方にも努力と運が必要だ。いまだに映画を軽視する風潮があるが、嘆かわしいことだ。
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イメージワード
- 悲しい
- ファンタジー
- スペクタクル
- 恐怖
- 知的
- 絶望的
- 切ない
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