2005年7月16日公開

ライフ・イズ・ミラクル

LIFE IS A MIRACLE/HUNGRY HEART/LA VIE EST UN MIRACLE!

1542005年7月16日公開
ライフ・イズ・ミラクル
3.7

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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

1992年のボスニア。セルビア人で鉄道技師のルカ(スラブコ・スティマチ)は、セルビアとの国境に近い片田舎の村に、オペラ歌手の妻ヤドランカ(ヴェスナ・トリヴァリッチ)と、プロのサッカー選手をめざす息子のミロシュ(ブク・コスティッチ)とともにやってくる。

シネマトゥデイ(外部リンク)

本編配信

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作品レビュー(36件)

コミカル12.5%楽しい12.5%笑える10.2%ロマンチック9.4%切ない7.8%

  • あき

    4.0

    戦火の恋、ロバ付き

    エミールクストリッツァ監督がボスニアヘルツェゴビナ戦争の中、セルビア人一家の長ルカの荒唐無稽で悲惨でユーモアに満ちた愛の行く末を描いています。美しい田舎や自然と古風でベタなエピソード、力強いバルカン音楽と芸達者な動物達。家族がバラバラになって捕虜として迎えたムスリムの女性と恋に落ち、戦争の終焉とともに引き裂かれる。悲しいお話しのはずですが、随所に光るユーモアが悲劇を後味よくさせてます。オープニングの失恋して死のうとするロバの気持ちがラストで痛いほどわかります。

  • yab********

    5.0

    明日の世界への極めて現実的なワープ

     紛争真っ只中のボスニア。都会から逃れてきた鉄道技師ルカは妻を寝取られ、一人息子もセルビアに捕虜に取られる。状況は最悪。純粋だけが取り得のルカにとって、人生はあまりにも酷だった。  ところが、彼の周囲の動物たちの演技力があまりにも上手いので、苛酷な現実とは裏腹に心がなごんでしまう。そして普通だったらふさぎこむはずのルカの、なんともいえない脳天気ぶりが、映像を笑いの渦でいっぱいにする。  ロバは涙し、ルカが飼っている犬と猫は喧嘩しながらたわむれ、ルカは捕虜になった息子の替わりに人質に取ったサバーハといつしかいい仲になる。その一連のリズムが、ノー・スモーキング・オーケストラのパンチのきいたミュージックで、数珠繋ぎの幸福感を呼び込む。幸福感が希望の光になる。それが、エミール・クストリッツァの作品の特長だ。  彼の作品には、言い知れぬ躍動感がある。暗い情念を、人間と動物が融合する陽だまりの長閑な風景に変える念力がある。人間苦しいときにふさぎこんでしまうのは、とてもロスだと教えてくれる。苦しいときこそ笑い飛ばしてしまおうという、不屈の魂が画面に滲み出る。  サバーハを演じるナターシャ・ソラックがとてもかわいい。男をけっして色眼鏡で見ない心のあたたかさがある。エミールの理想の女性像である。ルカとサバーハを見ていると、男と女が、なんの掛け目もなく愛し合うことのお手本のように思えてくる。それは周囲の動物たちと同じ目線だ。それは大きな意味で、人間の原点回帰とも言える。  青空の上空で、どこまでも続く田園風景を見下ろし、アラジンの魔法の絨毯のようなベットにもたれかけている二人の、なんと幸せそうなことよ。  それは、不倫ではない。人生の奇跡でもない。あくまでも日常の必然だ。そう思わせるほどのエミール・クストリッツァの映像は、常に明日の世界への極めて現実的なワープを試みている。それが唯一奇跡と言えば奇跡といえよう。

  • 一人旅

    5.0

    クストリッツァ、愛と狂騒の人間賛歌

    エミール・クストリッツァ監督作。 ボスニアの片田舎に暮らすセルビア人ルカの波乱の人生を描いたドラマ。 『パパは、出張中!』(1985)『ジプシーのとき』(1989)『アンダーグラウンド』(1995)のエミール・クストリッツァ監督による狂騒劇的人間賛歌の秀作。相変わらずの騒々しさ&特徴的な音楽はそのままに、本作はボスニア・ヘルツェゴビナ紛争を背景にした濃厚な人生ドラマが展開される。また、『アリゾナ・ドリーム』(1992)『黒猫・白猫』(1998)同様、“生き物”が数多く登場する。人間と同じくらいに生き物の存在感が大きくて、ロバ・馬・羊・犬・猫・鶏・鳩・ガチョウ・カラスなど多種多様な生き物があらゆる場面で登場する。中でも、線路上にたたずむ一頭のロバは象徴的存在として描かれ、主人公の人生を決定づける重要な場面でも姿を現す。 物語は1992~1995年に発生したボスニア・ヘルツェゴビナ紛争を背景にしており、ボスニアの片田舎で家族と平和に暮らしていたセルビア人のルカが突如勃発した紛争に家族ともども巻き込まれてゆくお話。ルカの妻ヤドランカはハンガリー人の音楽家と駆け落ちし、一人息子ミロシュは徴兵され敵の捕虜にされる。そうした中、ルカはミロシュと捕虜交換するためのムスリム女性サバーハと一緒に暮らし、やがて恋に落ちるという粗筋。紛争当時、ムスリムとセルビア人は敵対関係だったが、ルカとサバーハは民族の違いを越えて愛を結ぶ。敵同士の男女の愛の行方を描いた、まさに希望的な人間賛歌。人間本来の愛の強さが、民族を引き裂く紛争の悲劇を軽々超越してゆくさまは感動的で圧巻の力強さ。爽やかで希望に満ちた結末に後味がいい。 紛争が背景にありながら、人一倍の明るさと騒々しさを貫いた作風はいつものクストリッツァ流人間喜劇。人間臭さプンプンの個性豊かな登場人物も魅力的。

  • tsu********

    2.0

    オフなビートについていけず

    途中でリタイアしてしまいました。 人それぞれの★★

  • oce********

    3.0

    戦争映画なんだけど喜劇

    エミール・クストリッツァの喜劇はいつもと違う毛色の作品。 変てこな設定や人間が大挙する前半部分。 そして息子を人質に取られたセルビア人ルカと、敵国ムスリム人のサバーハはその取引用に匿われる女性。 二人の間には仄かな恋愛が生まれる。 戦場とは思えぬほど陽気な雰囲気はまさに喜劇。 その中でもロバや手押し列車などの小道具が心地よい余韻を生み出している。 ラストも味わい深い。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
ライフ・イズ・ミラクル

原題
LIFE IS A MIRACLE/HUNGRY HEART/LA VIE EST UN MIRACLE!

上映時間

製作国
セルビア=モンテネグロ/フランス

製作年度

公開日