難しいテーマですね
- jun***** さん
- 2019年1月7日 23時31分
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同性愛の父を持つ娘の葛藤をテーマにした作品。
自分は男性であれ女性であれ同性愛者の友人が多いのでその点はこの作品から何か新しいものを得たいと思って見たわけではないのですが、娘の立場でどう思いどう行動するのか、という点には経験がないので期待していました。
ゲイの父に捨てられた母と娘。借金を抱え母を亡くしたあと、余命わずかの父と再会し、父がいるゲイの施設で働きそれぞれの入居者を通して別世界を知る。
テーマもそれぞの登場人物が抱える問題も不可なく丁寧に描かれていたと思います。
ただ、私が共感できたのは入居者たちの生き方であって、主人公の娘に関しては「で?それでどうしたの??」という結末でした…。
あくまでも作品のマイナス評価ではなく、単純に私が娘の心情に感情移入できず最後まで見ても彼女は何を思い何を得たのかよくわかりませんでした。
男とセックスすることで何かを得るより、確執のある死が迫る父から(ありきたりでも)何かを得て結論と今後の指針を得て欲しかった。難しいテーマだからこそ、言動でわかりやすい意識改革を演出してもよかったのではないかと。
あと、大変申し訳ないのですがオダギリさんは何を演じてもオダギリさんだな、と。
これだけ壮大なテーマを扱っているのならもう少しあの配役は見る側をハッとさせる役者であってほしかったです。
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