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メゾン・ド・ヒミコ (2005)

監督
犬童一心
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3.80 / 評価:952件

解説

『ジョゼと虎と魚たち』の犬童一心監督と脚本家・渡辺あやのコンビが海辺に建つゲイのための老人ホームで繰り広げられるひと夏の出来事を独特の感性で描く。主演はオダギリジョー、柴崎コウ、田中泯。アニメ映画『源氏物語』以来18年ぶりに細野晴臣が映画音楽を手がけたことでも話題になっている。柴崎コウがノーメイクで演じたヒロインは存在感にあふれ、彼女が演じるキャラクター心の動きは、観るものの共感を呼ぶ。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

ゲイである父親(田中泯)を嫌い、その存在を否定して生きてきた沙織(柴崎コウ)は、春彦(オダギリジョー)という若い男から父がガンで余命いくばくもないことを知らされる。春彦は父が営むゲイのための老人ホームで働く、父親の恋人だった。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2005 「メゾン・ド・ヒミコ」製作委員会
(C)2005 「メゾン・ド・ヒミコ」製作委員会

「メゾン・ド・ヒミコ」可笑しくも哀しくもある人生模様が味わい深い

 冒頭に映るのは昭和30年代のモノクロ写真。伝説のゲイバー<卑弥呼>と店を継いだ2代目・卑弥呼の輝かしき日々。時は流れ、舞台は湘南の洋館へ。そこはゲイのための老人ホーム<メゾン・ド・ヒミコ>。建てたのは、死期を悟った卑弥呼だった。

 映画「メゾン・ド・ヒミコ」は、こんな疑似ドキュメンタリー風に始まり、観客を物語世界へと誘う。そこから、少女のころ卑弥呼に捨てられた娘、彼女をホームに迎えにくる美青年、そこにに暮らすゲイやニューハーフ、そして、静かに君臨する卑弥呼。それぞれの関係がクモの糸のように絡まって、また新たな物語が編まれていく。舞踏家・田中泯の立ち姿、すっぴんの柴咲コウ、オダジョーの小姓ぶり、みんないいが、何より味わい深いのは、可笑しくも哀しくもあるゲイの面々の人生模様だ。

 老後問題というシリアスなテーマを温もりを込めて描きながら、監督・犬童+脚本・渡辺のコンビは前作「ジョゼと虎と魚たち」同様、独特のエロスとタナトスをたちのぼらせる。タナトスはあってもエロスをバイオレンスに置き換えがちな昨今の日本映画のなかで、この2人が放つ湿潤感は貴重だ。(田畑裕美)

映画.com(外部リンク)

2005年8月26日 更新

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