レビュー一覧に戻る
ヒトラー ~最期の12日間~
2005年7月9日公開

ヒトラー ~最期の12日間~

DER UNTERGANG/DOWNFALL

1552005年7月9日公開

ken********

4.0

帝国主義の行きつく先

ヒトラーの最後の12日間。 ドキュメント風でもなくあくまで映画的に作られているところが好印象。 連合国に追いつめられるヒトラーの心理、異常性が如実に描かれている。 事実はわからない訳だが、ヒトラーと彼を見守った人々を 細かく表現されていたのではないかと思う。 敗戦を受け入れられない子供のようなヒトラーの激情、 かといって現実を受け入れなければならないジレンマ。 徐々に自殺へと駆り立てられる心情が痛々しくもある。 中でも、ヒトラーの部下の子供たちを毒殺で無理心中するシーンは ほんとに心が痛くなる。 戦争が勝っている時は有頂天だろうが 一旦敗戦の色が濃くなりだしたらこうも惨めなのだと思わされる。 ウクライナ侵攻のロシア、プーチン大統領もヒトラーとは違うけれど 孤独で恐怖を味わっているのかもしれない。 誰にも理解できない、理解してもらえないそんな苦しみが作品から滲み出ている。 しかし、だからこそ戦闘という愚かな行為は決して行ってはならないと思う。 このような作品を現代共産主義者は見てほしい。 何か心を揺さぶるものを感じてほしいものである。

閲覧数1,743