ここから本文です

ジャケット (2005)

THE JACKET

監督
ジョン・メイバリー
  • みたいムービー 208
  • みたログ 1,251

3.68 / 評価:385件

解説

スティーヴン・ソダーバーグとジョージ・クルーニー共同プロデュースによる新感覚サスペンス。時空を超えて謎の死の真相を探る男女を、オスカー俳優エイドリアン・ブロディと、『プライドと偏見』のキーラ・ナイトレイが熱演。さらに名優クリス・クリストファーソン、『マシニスト』のジェニファー・ジェイソン・リーら実力派が脇を固める。映画、MTVなど多方面で活躍するジョン・メイブリーが監督を務め、独創的で陰影に富んだ映像世界を創りあげた。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

1992年、湾岸戦争で頭部を負傷したジャック(エイドリアン・ブロディ)は後遺症で記憶障害になってしまう。帰国後、殺人事件に巻き込まれ精神病院に送られた彼は、拘束衣を着せられ死体安置用の狭い引き出しに閉じ込められるという実験的な治療を受ける。その治療で15年後の未来を垣間見たジャックは、まもなく自分が死ぬことを知る。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C) 2004 VIP MEDIENFONDS 2/VIP MEDIENFONDS 3/MP PICTURES. All Rights Reserved.
(C) 2004 VIP MEDIENFONDS 2/VIP MEDIENFONDS 3/MP PICTURES. All Rights Reserved.

「ジャケット」過去のない男は、記憶ではなく新たな自己を探す

 イギリス出身のジョン・メイブリーと彼の師だったデレク・ジャーマンの作品では、ゲイというセクシュアリティが重要な位置を占めているが、彼らのアイデンティティの探求は、肉体や性的指向として映像に現れるだけではない。彼らは、人物の内面や記憶を掘り下げ、ドラマではなく多様なイメージが交錯する映像言語を紡ぎ出し、直線的な時間の流れに束縛されない独自の世界を切り開いてきた。そんな感性と表現は、主人公ジャックが記憶障害を背負い、現在と未来を往復するこのハリウッド進出作品にも引き継がれている。

 ジャックは、道で出会った少女からドッグ・タグ(認識票)のことを尋ねられて、「自分が誰だか忘れたときのために」と説明する。だが、この言葉は皮肉にもなる。なぜならこの映画では、彼の過去に関して出身地以外、何の情報も提示されないからだ。彼は最初から過去のない男として存在し、そこからユニークなアイデンティティの探求が始まる。

 未来の世界で自分の誕生日に再びドッグ・タグを手にした彼は、失われた自己を取り戻すのではなく、新たな人生を歩み出し、限られた時間のなかでゼロからジャックになり、自己を確認していくことになるのだ。 (大場正明)

映画.com(外部リンク)

2006年5月19日 更新

本文はここま>
でです このページの先頭へ