監督の美学をどこまで理解出来るか
- ポルティ さん
- 2019年8月15日 19時09分
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中華系映画というと本国の中国映画、台湾映画、香港映画という三つの大きな流れがあるが、本作などは隠しようもない正統派香港映画の雰囲気が全編から強烈に匂い立っている一本で、かなり見る側の好みを分けそうだ。
香港アクション映画の大御所ジョニー・トー監督は大真面目なのだろうが、今どきバナナの皮で滑るなどというベタなコメディみたいな演出と見応えたっぷりのラストの銃撃戦とのギャップの差を見る側はどこまで真剣に受け止めれば良いものか。
カメラワークや照明効果の随所に監督の美学は大いに感じるものの、個人的には良い意味でも悪い意味でもこの濃厚な香港テイストがどうにも合わず、ここのレビューでの高い評価ほどの価値が見いだせなかった。
ちなみにジョニー・トーはタランティーノが大ファンらしいが、いかにもタラが影響を受けていることだけは一見して明確にわかる。
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