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電車男
2005年6月4日公開

電車男

1012005年6月4日公開

しいちゃんのパパ

5.0

☆現代的に解釈した古典的な純愛映画☆

BSで放送していたので、録画して、久しぶりに鑑賞。 この映画の公開直後、(2005年)映画館で、 哀しく、一人で鑑賞しており、 公開当時の自分を思い出しながら、鑑賞していました。 当然ですが、TVドラマ版も、しっかりと鑑賞して、泣かせて頂きました。 実にいい映画です。最初に、そう言いたいです。 TVドラマ版では、連続ドラマという尺の長さを上手く活かし、 デイティールも丁寧さ、主人公の電車男の苦闘と苦悩ぶりをしっかりと、 描いていました。 映画版では、105分と、コンパクトにまとめる制約故、 奥深さとかがない代わりに、 TVドラマであった、デフォルメ感を抑え、結構シリアスに描いています。 このシリアスさが、この映画の本筋を的確に捉え、 実に濃密さを出し、共感を覚えました。 この映画は、シンプルに考えれば、古典的な純愛映画です。 しかも、かなり使いまわされた恋愛映画の法則をそのまま使っている。 つまり・・・ベタなのです。 ふとしたきっかけで、異性と出会う。 勇気を出して、お食事に誘う。 そこから、少しずつ、お互いが意識しあう。 しかし、本当の自分を曝け出すことが出来ず苦悩するし、 住む世界、立場の違いを痛感する出来事が起きる。 それでも、皆の力を借りて、勇気を出して、 自分に正直に誠実に、思いを伝え告白する。 ね・・・、どこでもある純愛話でしょ。(笑)。 この映画がヒットしたのは、 背景にあるのは、ネット社会という孤独な自分でも、 他人と繋がりたいという願望があったのではないか? そして、閉塞的な自分を変えたいという願望があり、 この映画で、その願望と電車男の勇姿に共感できたからだと思うのです。 映画版で再発見したことが2つ。 1つめは、エルメス役を演じた、中谷 美紀さんが エルメスのイメージにぴったりだと思ったこと。 TV版のエルメスを演じた、伊東美咲さんも、よかったのですが、 中谷さんが演じたエルメスが、品があり、包容力があり、 母性本能をくすぐる(笑)。 2つめは、ラストエピソードで、 エルメスの愛しい人への台詞がとてもよかったこと。 エルメス曰く、 『私にとっては、メールはただのメールではなく、  砂糖は、ただの砂糖ではなく、  何でもないことを、嬉しい事に変えてくれる。  何でもない小さなことを、大きな思い出にしてくれる。  一緒にいると、大切なものがどんどん増える。』 何気ない仕草、何気ない言葉、何気ない気配り。 しっかりと相手に伝わっているということ。そして、印象を形成する。 カミさんに対する、これらは、間違っていないだろうか・・・? 再確認してしまうのでした(苦笑)。 今作は、☆満点。 この映画は、本当の話であると、宣伝していますが、 電車男のその後の話や、弊害とか、 本当の話とか、架空の話とかはどうでもいいでしょう。 どちらにせよ、証拠が出ないのなら、 誰でも、可能性がある話だと解釈したい。 リアルで殺伐な世の中だからこそ、 希望を持つ、先へ進む話は、大切なのだから。 そして、 実際の、電車男のメッセージである『おまいらにも、光あれ!』 このメッセージは、間違いないのだと、信じたいのです。

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