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タッチ (2005)

監督
犬童一心
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2.36 / 評価:379件

解説

あだち充原作の青春ラブストーリーを長澤まさみ主演で映画化。過去にテレビアニメとして放送され、3度アニメ映画が作られた国民的人気作が満を持して実写映画版で登場。監督は『黄泉がえり』『ジョゼと虎と魚たち』の犬童一心。双子の兄弟・達也と和也に斉藤祥太、斉藤慶太。音楽は『いま、会いにいきます』の松谷卓。長澤まさみ演じる南ちゃんはキュートでさわやか、まさにハマリ役。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

双子の兄弟、上杉達也(斉藤祥太)と和也(斉藤慶太)。和也は野球部のエースとして活躍し甲子園を目指していたが……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2005「タッチ」製作委員会
(C)2005「タッチ」製作委員会

「タッチ」視線劇という戦略はいいのだが

 20年以上前に描かれた原作は、静かな三角関係から始まる普遍的な青春学園マンガであり、あの時

代特有の明るさとやるせなさがないまぜになった空気に、犬童演出は最適だと期待させた。

 時代背景は、てっきり80年代ないしは不特定だと思いきや、カメラ付きケータイや日テレのワイドショーが画面に現われ、まず現代である必然性に首を傾げる。原作の心の漂白を表す独特の間を活かそうとする意図はわかるが、主人公3人以外はセリフを言うために登場するとしか思えない“書き割り人物”となり、アンリアルな感覚が漂い始める。甲子園出場に懸けた弟の死後、画面から生気が失せる。

 視線劇という戦略はいい。だが、希薄すぎる人物造形から、残された者のトラウマや遺志を継ぐ者の逡巡は伝わらず、長澤まさみ以外の被写体に愛情が及ばない。犬童印ともいえるキス・シーンが、吸い合うような濃厚な接吻でないのは、物語上当然だが、それが唇や額に触れる程度の接触にすぎないことが象徴するように男女の視線を行き交うエロスは表面的。甘酸っぱい青春の記憶に欠けるのは、何とも惜しい。作家性を押し出して波に乗る監督が、得意なはずの分野で職人仕事をやっていてはいけない。(清水 節)

映画.com(外部リンク)

2005年9月13日 更新

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