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男たちの大和/YAMATO (2005)

監督
佐藤純彌
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3.73 / 評価:2,183件

悲壮感が空回り……

  • a98***** さん
  • 2019年9月12日 14時45分
  • 閲覧数 1098
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

俳優は演技に熱入ってるし、大和が沈んだ後で神尾が亡き戦友の母を訪ねるシーンは良かった。でも他は……。

大和の水上特攻自体、すでに決戦に敗れてジリ貧になっていた海軍が意地と面子で決行したものだし、士気高揚のために2,740名が戦死する必要が本当にあったのか疑問で悲壮感が空回りしている。

創作の可能性が高いとされている「敗れて目覚めるために散る」という臼淵 磐の発言も、やっぱり身も蓋もないし、そんな理屈で納得して死を受け入れる兵士に感情移入するのは難しい。
「無条件降伏なんかしたら日本中が通州事件の二の舞いになる。自分の家族がそんな目に遭うくらいなら、死ぬのは怖いが戦うしかない」
という気持ちで踏みとどまるなら、まだ分かるけど……。
神尾が母親の死について復讐心をまったく見せないのも……空襲は敵の顔が見えないから天災で亡くなったような気持ちになることもあったらしいが、あっさりし過ぎてる。

フィクションとして楽しもうにも、史実通り世界最大級の大戦艦が航空兵器から一方的にボコられるだけなので爽快感は皆無。
護衛の戦闘機は無く、アメリカのVT信管みたいな先進兵器も無く、剥き出しの銃座が機銃弾の雨に曝されて死屍累々になるのを見ても「そりゃそうなるわ……」と呆れる気持ちが先に立つ。史実通りなんだけど……。

大和は有名な戦艦ではあるけど、度を過ぎた悲劇は笑えない喜劇。
登場人物たちの心理描写がよく描けていただけに残念。
開戦以来ずっと大事にされてホテルと揶揄された大和より、大戦を通して戦って生き残った幸運艦の雪風を舞台にした映画が見たい。

詳細評価

物語
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