あらすじ・解説
侯爵家の子息、松枝清顕(妻夫木聡)と伯爵家の令嬢である綾倉聡子(竹内結子)は幼なじみの仲だったが、聡子はいつしか清顕に想いを寄せるようになっていた。しかし、不器用な清顕はその愛情表現に対してうまく応えることが出来なかった。
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作品レビュー(287件)
- flo********
4.0点
三島由紀夫の原作を行定勲監督が映像にするというのは、イメージ的には大変そそるものだったはずなのですが、実際に形になってみると、「ああ、そうか」と変に納得してしまった感がありました。 映像や背景は大変贅沢なので、それを見たい方には一見の価値はあるかも。『花様年華』の撮影監督リー・ピンビンというのも頷けます。 けれども三島由紀夫が本当に話を通して言いたかったことは何なのかを考えると、わたしが思うに時代におけるの窮屈さに惑わされるどうしようもない憤りではないかと思うのですが、その辺りを現代社会で映像に置き換えた場合のリアリティのなさをどうのこうのいうのは野暮なのかもしれません。 そもそも、分かる分かるーで理解できる世界観ではないのですから。映像にすること自体非常に難しい冒険的試みに挑戦したことに拍手を贈るべきなのでしょう。 音楽の岩代太郎さんは素晴らしい。映像や役者の気持ちを盛り上げる重要な役割を担っていました。エンドロールの宇多田ヒカルについてはコメントなし。
- bon********
3.0点
「豊穣の海」全4巻をやっと読んだので、観る気になった。原作に忠実によく撮ったというのが、まず立派だと思った。ただ、これ1作で完結させるのであれば、もっと話を簡潔にして、納得のいく形に収めても良かったのではないだろうか。やや古くさく、はかないだけの三島美学を今更なぞっても仕方ないという気にさせられた。そこに力を注いだ行定監督には申し訳ないが…。
- chi********
4.0点
竹内結子さんの代表的な映画。だけど、遺作となってしまい残念です。没落する華族の令嬢役は儚くて美しかった。昭和の女優さんの様な貴高さすら感じました。
- tya********
5.0点
この映画の映像はすべてが美しいが,中でも竹内結子の美しさは、ただただため息でしかなかった。中村獅童と恋愛中で、すでに妊娠中。幸福の絶頂だった。映画館で見てすぐにDVDを買った。「春の雪」の映画化はおそらくこれが最後だろうと思って。又、見直して見たい。映画は永遠に残る。
- nek********
1.0点
私は原作を知りませんので見たままですが、松枝のわがまま息子に振り回された女の話し、としか思えず。 取り返しのつかないように自分でしたくせに、後半会いたくて仕方ない松枝息子に対し、自業自得やん、としか思えませんでした。感情は移入できませんでした。
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