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春の雪
2005年10月29日公開

春の雪

1502005年10月29日公開

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3.0

大正時代の感じはよく描けている

春の雪。三島由紀夫の『春の海』の映画化だとか。三島由紀夫かー、どんな感じなんだろ、と思っていたら、予想以上に普通のラブロマンスでした。 原作は未読ですけど、三島由紀夫ってこんな作風でしたっけ? 大正時代の貴族の集まりとかはよく描けていたと思いますけど、ラブロマンス以上のものが描かれていなかったので、そこは残念だと思います。舞台を大正時代にした意味、三島由紀夫を選んだ意味、それが単なる客寄せのためにも見えます。中身は現代でも描ける凡庸なものだったので……何かこう、題材を選んだ理由というか、そうなった必然性、のようなものがなくてはならなかったと思います。 キャスティングに関しては、普通。主演はどちらも堅い表情でしたね。大正時代の男女をイメージしたから、監督からちょっと堅めでと言われたのかな? これは残念。端役ではいい演技をしている人がちらほらいますが、やっぱり悪い演技になっちゃっている人もいます。総合的に見ると、目を見張るものは少ない。 この映画の一番のポイントは、その舞台演出。大正時代の感じがうまく出せています。単に見て楽しむ程度の役割しか持っていないのは残念ですけど(^_^;) スタッフは他の監督の下だったら、素晴らしいキャリアを築けたのかもしれない。一番よくないのはもちろんキャラクターやシナリオです。独自性が全くない。

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