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ベルズ・アー・リンギング (1960)

BELLS ARE RINGING

監督
ヴィンセント・ミネリ
  • みたいムービー 1
  • みたログ 4

2.67 / 評価:3件

「伝言」ではいられない

  • 文字読み さん
  • 2009年10月29日 23時54分
  • 閲覧数 380
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

1960年。ヴィンセント・ミネリ監督。伝言メッセージの会社に勤める交換手の女性(ジュディ・ホリデイ)が、単なる伝言に飽き足らずに顧客同士をつないでしまうミュージカル・コメディ。導入でニューーヨークの壊されるビルが移っているように、崩壊してしまった人々のつながりを再構築する一人の女性の映画です。電話がとりもつ共同体。

すごいのは、警察からにらまれて監視されているのに(売春組織と疑われる)、最後はうやむやのうちに警察と親しくなっていること。伝言のなかに交換手の気持ちを入れたり関係を取り持ったりするのは「通信の秘密の暴露」に当たると警告していたのに、その問題はどこへいったのか。交換手が器械のように伝言するだけではなく結節点となって人々をつなぐことが、権力側と対立するのはわかる。権力は雑音を嫌う。けれど、それがいつのまにか権力と結託していく。プライバシー侵害よりも共同体の再構築を優先する権力?

このあいまいさは、この監督が描く人物たちがあまりに早いスピードで逡巡、とまどい、心変わりをするため、最終的にどう決断したのかが分からないということとも通じています(行きつもどりつする足)。男女はあいまいなまま接近し、犯罪組織とはあいまいなまま密着していく。ラストですべての問題は急降下的に解決しているのですが、問題解決というよりも問題を放棄して強引にハッピーエンドにした感じ。この監督の映画はだいたいそんな印象が残ります。

「美人じゃないけど特別」と作中でいわれているホリデイはこの後若くして亡くなってしまいますが、大竹しのぶとナオミ・ワッツを足した感じでした。

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