2005年8月20日公開

ふたりの5つの分かれ路

5X2

R15+902005年8月20日公開
ふたりの5つの分かれ路
3.4

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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

離婚の手続きをしたマリオン(ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ)とジル(ステファン・フレイス)。ホテルでお互いの肌に触れても再び愛がよみがえることはなかった。マリオンは立ち去りそして時計は逆に回りだす……。

シネマトゥデイ(外部リンク)

作品レビュー(44件)

切ない31.2%悲しい17.2%ロマンチック11.8%知的6.5%セクシー5.4%

  • yab********

    5.0

    カリプソの海のほんの一瞬のきらめき

     離婚した人でないとこの作品の真意は理解できないと言う人もいるだろう。でも、これだけは断言できる。確かに結婚していない人にはこの作品の機微は理解できないだろう。しかし、結婚していて離婚はしていない僕らには十分理解できる。  それはラストシーンである。マリオンとジルが初めてカリプソの海で出会い、初めて泳ぐシーンだ。海は輝き、穏やかな波が沖に泳いでいくふたりを包み込んでいく。至福の時である。永遠に続くと思っていた至福の時である。フランソワ・オゾンは、その瞬間のきらめきを見事なまでの美しい映像で表現している。行間には、彼らの今後起こりえる様々な葛藤を予感させながらも、今この瞬間の至福を見事に描いている。  夫婦なんてみんな誰しもそこが出発点だったのだ。お互いがまだ謎の部分で刺激を共有していたのである。その後子供が生まれ、お互いの思惑にずれが生じ、マリオンとジルのように破局を迎える夫婦も増えている。結婚生活を持続させている僕にだって、他人がけっして侵入することができない出発点があったのだ。  ラストに出会いをもってきたところにこの作品の成功がある。離婚ではじまり出会いで終わる。重い終焉の現実から見果てぬ夢や希望への回帰。僕らにもこんな時代があったんだ、とじーんと来させるだけで、この作品はその役目を果たしている。  ジルが子供の出産に立ち会わなかったシーン。立ち会える暇があったにもかかわらず、ひとりステーキをほおばり電話もよこさない。帝王切開で苦しみながら、ついに来ない男の身勝手さ。自分に責任がふりかかってくることに対する戸惑いは、あまりにも子供っぽい。僕はこのシーンがふたりの感情のもつれの分岐点だと思っている。自分たちの創造物に対する認識の違い。それは究極的には、その創造へ向けてのセックスに対する認識の違いである、その違いが、マリオンの表情の微妙な変化に色濃く象徴されている。  マリオンは、その時からとても強くなったのだ。そして、現実を突きつけられて変に臆病になったジルの痛々しさだけが露呈したのだ。  離婚時には、結局はジルは未練たっぷりで、マリオンはすでに新しい世界に足を踏み入れている。マリオンの脳裏には、すでにあのカリプソの海の想い出は完全に脇に追いやられている。  その動かしがたい事実だけは、フランソワ・オゾンといえども、オブラートに包むことができなかったようだ。 

  • やまねこ_ぶっち

    5.0

    気になる映画

    まあ、いちばん驚いたのは、映画が始まって間もなく、男と女がベッドインするっということで、女の裸がふつうに出てきて、日本はふつうにボカすところをフランスはふつうにそのままで、さらにふつうにセックス描写があって(まあ、結局は男女の思惑がズレてうまくいかないのだけど)、男の部分もボカシを入れて、べつに裸が売りの俳優やないのにと思って、映画が始まってすぐということもあって、このシーンには本当にびっくりしました。はい。   離婚が成立した男女が最後の別れに枕を共にするとか、しかし結局、うまくいかなかったとか(当たり前だけど)、子どもが生まれるときに男は逃げ出したくなるとか(ここは批判的に見たけど)、新婚初夜に男が酔いつぶれるとか、そのせいでか女は女で行きずりの男とアヤシイことをしてしまうとか、ほかにも二人のそれぞれの行為や行動について個人的に納得できん、というところはあるにしても、でも、この映画に出てくるような、そういう人もおれば、そういう場合だってあるだろう、というような描き方をこの映画はしているわけですよ。 ストーリー展開はじつに淡々としてるのだけど、役者が抜群にうまいもんだから、やたらと説得力があって、何でもない、地味な映画なんだけど、とっても気になる映画なんですわ。 ただね、夫婦とかカップルとかで一緒に見るには、もしかしたら適してないかもね。やっぱり映画はひとりで見るもんだ、ということを証明した映画ともいえるかな。はは(^_^;  

  • まあしい

    4.0

    終わりの愛と恋のはじまり。

    冒頭、一組の夫婦が弁護士の話に聞き入っている。詳細な離婚 の条件だ・・・。 二人は、中年で少しやつれていて、無表情。 滞りなく離婚は成立し、二人が向う場所はホテルの一室。  そこで、ベッドを共にするのだが・・・。 途中、妻は拒否し始め、夫は力任せに事を済ませる。 その後、夫が「やり直せないか?」と言う。 妻は、無言でドアを閉め立ち去る・・・。 本作は、夫婦の別れのシーンから始まり、二人の初めて の出会いまで、5つの過去にさかのぼります。 結婚生活を送っている人には、深く理解できる内容では ないでしょうか? 離婚に至るまでの大きな原因は、描かれていません。 始終、妻側の視線で撮られているように思いますが、 私が女だからそう思うのかもしれません。 初めての出産に、素直に喜んでくれない夫。 妻は自分のそばから、逃げた夫を責めることはしない けれど少し、落胆する・・・。 結婚式の夜に酔いつぶれて、先に寝てしまう夫。 散歩に出た妻は、新妻でありながら行きずりのアメリカ人と 寝てしまう。 しかし、夫にも妻にも離婚に至る大きな失態があったとは 思えない。 夫婦が、離婚する理由は、他人に説明するのが、億劫になる ほどの、ささいな出来事が重なっていくものだと思う。 そのささいな出来事が、二人のうちどちらかが絶えられなくなった とき、ダムが決壊するように一瞬、憎しみに変わる。 「愛」は、錯覚です。  いつかは、消えてなくなるだろし、 目に見えない、厄介なもの・・・。  相手の愛を確かめるより、自分の中に「愛」があるのかどうか? が、1番重要なのだと思います。 愛の存在を確認できなくても、夫婦生活を続けることはできますが、 この二人のように大きな出来事がなくても破綻することもあるのだ と思います。 終盤に向うにつれ、二人は若く美しくなり、初めての出会いのシーン に行き着きます。 ラストシーンの夕日に照らされた海の風景は、本作のクライマックスで、 「愛」に満ちています。 二人の、お互いの心を探りあいながら、惹かれていくその様子は、 新鮮な喜びに満たされ、「愛」の始まりがはっきり、感じられます。 恋愛を経験した人は、最初に出会ったときの相手のことをいつまでも、 鮮明に覚えているんではないでしょうか? その恋が、どんな経緯を経て、「愛」がどんな風に変貌しても、 最初に感じた相手への「愛」は思い出せるはず。 本作は、破綻した恋愛の最初に戻るという稀有な作品です。 男女どちらかが、過去を回想し思い出に浸るわけではありません。 あくまで、事実を客観的にとらえているのです。 「どんな恋愛も最初は、美しい」 私の友達の言葉ですが、本当にそう思わせてくれる映画でした。 フランソワ オゾン監督がこの作品を作った真意もそこにあるのだ と思います。 音楽の選曲が素晴らしく、 シーンが変わる寸前に印象深く挿入されます。

  • jun********

    3.0

    見ていてせつない。

    事務的な離婚話から始まり過去に遡っていくストーリー。 ちょっとしたことから危くなっていく、関係が…信頼が…そして気持ちが…。見ていてせつない。

  • kta

    4.0

    ネタバレふたりの最初の分かれ路

    このレビューにはネタバレが含まれています。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
ふたりの5つの分かれ路

原題
5X2

上映時間

製作国
フランス

製作年度

公開日