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ふたりの5つの分かれ路 (2004)

5X2

監督
フランソワ・オゾン
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3.44 / 評価:98件

解説

『8人の女たち』のフランソワ・オゾン監督が、あるカップルの姿を追いながら、愛の謎を追う野心作。主演はコンピレーション・ムービー『10ミニッツ・オールダー イデアの森』の『水の寓話』に出演していたヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、『私たちが結婚した理由』のステファン・フレイス。夫婦の“別れ”から“出会い”までの5つの季節をさかのぼりながら、2人の間に起きた真実に迫る愛のミステリー。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

離婚の手続きをしたマリオン(ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ)とジル(ステファン・フレイス)。ホテルでお互いの肌に触れても再び愛がよみがえることはなかった。マリオンは立ち去りそして時計は逆に回りだす……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

「ふたりの5つの分かれ路」対置の中で欲望やセクシュアリティが揺らぐ

 オゾン監督は、肉体や欲望にこだわり、人間同士の間に生じる複雑な力関係を掘り下げてきた。5話構成で、離婚から恋の始まりへと男女の時間を遡るこの新作でも、力関係の変化が実に巧妙に描き出される。離婚の手続きを終えたジルとマリオンは、ホテルでセックスし、近況を語り合う。そんなエピソードがやがて意味深いものとなるのだ。

 続く4話でふたりは、ジルの兄と恋人のゲイのカップル、マリオンの両親、彼女を誘惑するアメリカ人、ジルの前の恋人と対置される。ジルの兄とマリオンの両親は、ふたりの結婚式にも登場し、束縛のない恋愛や夫婦の二面性を象徴する。一方、ジルの両親がどこにも姿を見せないことも暗示となる。オゾンの映画では、そうした対置のなかで、主人公の欲望やセクシュアリティが揺らぎ、あるいは規定され、お互いの力関係が変化していく。

 ふたりは、離婚の手続きでは対等だが、ホテルのセックスでは彼が、会話では彼女が優位に立ち、そして決裂に至る。ジルは、前の恋人と同じようにいつしかマリオンに従属し、セックスで自分を誇示するしかなくなっている。穏和な性格のマリオンは、結婚生活で泣きを見ながらも逞しくなり、自立した女になっているのだ。(大場正明)

映画.com(外部リンク)

2005年8月19日 更新

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