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私の頭の中の消しゴム (2004)

A MOMENT TO REMEMBER

監督
イ・ジェハン
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3.06 / 評価:2249件

解説

『四月の雪』でペ・ヨンジュンと共演したソン・イェジンと、『MUSA 武士』のチョン・ウソンによる不朽の愛の名作。韓国映画界におけるラブストーリーの女王と美形カリスマ俳優が、不治の病と闘いながら、きずなを深めていくカップルを熱演する。“若年性アルツハイマー”という重いテーマを扱いつつも、最後まで希望を捨てないエンディングは秀逸。今までの韓国映画とは一線を画す、美男美女による格調高い恋愛ドラマ。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

お嬢様育ちのスジン(ソン・イェジン)と、愛に懐疑的なチョルス(チョン・ウソン)は恋に落ち結婚する。2人はさまざまな困難を乗り越えて一層愛を深めていくが、幸せな日々はそう長くは続かなかった。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

「私の頭の中の消しゴム」純愛映画が獲得していく意外な奥行き

 愛の永続性を信じたい。なのに運命は試練を与え……純愛映画の多くはそんなプロットに集約される。永作博美主演の連ドラ・リメイクである本作も、ヒロインはアルツハイマーによって愛する人との想い出を蝕ばれ、まさに方程式に忠実だ。

 ところがこのファンタジーは、意外な奥行きを獲得していく。クラシカルなお嬢様とワイルドな男。買ったはずの「コーク」を彼女がコンビニに置き忘れたことで、対照的な2人は出会った。冒頭からラテン音楽が饒舌に流れ、無国籍な雰囲気が醸成される。男は大工上がりの建築家。韓国の街並みをアメリカナイズしていくというイコンである。マッチョな彼と一体化するにつれ、ヒロインの健忘は加速度を増す。滅びゆく前時代の精神が、近代化の中で揺らぐ――「殺人の追憶」や「4人の食卓」でも描かれた急激な変化の中で生じる時代の歪みや不安が、若き夫婦の関係に象徴されているように見えてくる。

 記憶=アイデンティティーを失っていく妻と、何とか記憶を繋ぎとめておきたいと願う夫に感情移入してしまうのは、韓流や純愛という枠組みを超え、古き良き価値観に健忘症になるプロセスを歩んできた昭和のDNAがうごめくからなのかもしれない。(清水節)

映画.com(外部リンク)

2005年10月19日 更新

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