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世界 (2004)

THE WORLD

監督
ジャ・ジャンクー
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3.92 / 評価:37件

解説

世界3大映画祭を始めとして、国際的に高く評価されているジャ・ジャンクー監督待望の最新作。中国にあるテーマパーク「世界公園」を舞台に、一座の女性ダンサーのリアルな日常を描いたヒューマンドラマ。ジャ・ジャンクー監督作品の常連チャオ・タオが、悩みかっとうするダンサーを演じる。世界各国のシンボルを再現した色鮮やかな舞台と、華やかなパフォーマンスは必見。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

北京にあるテーマパーク「世界公園」で、ダンサーとして活躍しているタオ(チャオ・タオ)。日々華やかな舞台で賞賛を浴びているタオだが、実は先の見えない現状に焦りと不安を感じ始めていた……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2004「世界」製作委員会
(C)2004「世界」製作委員会

「世界」世界を見晴らしながら世界に閉じこめられ

 中国には、世界中のモニュメントを園内各所に配置したテーマパークがいくつかあるのだそうだ。「世界公園」とか「世界之窓」とか呼ばれていて、例えば日本の淡路ワールドパークONOKOROなどとは規模が全然違う。

 この映画は、その「世界公園」が舞台となる。まさに世界を一望の下に見渡すことのできる場所。例えばその昔から、人はそんな場所を求めてきたように思う。そして今や、人工衛星から送られてきた世界の映像を、私たちは自宅のテレビモニタで見ることができる。そんな現代社会の馬鹿馬鹿しくシリアスな縮図が、その「世界公園」にはある。

この映画で示されるのは、そんな世界を見晴らす場所で働く若者たちが、その「世界」に閉じこめられているということだ。誰もそこから抜け出すこともできない。「世界公園」の外側にも延々と、「世界公園」が広がっている。そんな現代社会の姿である。つまり、北京という一都市の具体的な若者たちの物語は、それを見る私たちの世界に広がってくる。その閉塞された世界の重苦しい空気を私たちも吸っていることに、気づかされるのだ。誰もが自由に何でもやれてどこにでも行けるはずの日本が、いかに閉じられていて不自由かを、この映画は教えてくれる。彼らのその後の物語を作るのは、私たちであることを。(樋口泰人)

映画.com(外部リンク)

2005年10月19日 更新

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