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ヘイフラワーとキルトシュー
2005年10月15日公開

ヘイフラワーとキルトシュー

HEINAHATTU JA VILTTITOSSU/HAYFLOWER AND QUILTSHOE

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5.0

可愛さの中にも胸をチクチク…

もうすぐ小学校に入るお姉ちゃんヘイフラワー、 ワガママで甘えん坊な妹キルトシューのお世話や 家事の出来ないママのお手伝いに毎日大忙しで、 パパはイモの研究に没頭してちっとも家庭に目を向けない。 初めはとってもいい子なヘイフラワーなんですが、 とある事件をきっかけにこれまでの不満が爆発、皆を巻き込む事態に… 「児童向け」なんてありましたが、これが意外に大人も楽しめる内容です。 もちろん子役の二人の可愛さや演技も見所なのですが、 結構家庭のリアルな問題を突いていて…観ていて胸がチクチク痛むようでした。 また、子供達の視点がなんだかリアル。 ママのお手伝いから妹の世話に、不満も言わず頑張るお姉ちゃん。 両親は「できた子だ」なんて言うけれど、本当はいっぱい我慢してるだけ… 大人の為につい頑張っちゃう子って、いるんだよねぇ。 それにワガママなキルトシューの毒舌! 「子供だからっていつもいい子でいることないのよ。親なんておバカなんだから」だって(笑)。 口ばっか達者なんだけど、妙に感心させられる。 いるよね、キルトシューみたいに要領のイイ子も。 可愛い中にも、こうしたリアリティある子供達の気持ちが見事に描かれていたのがとても良かったです! 両親も欠点だらけなのに、なんとか自分達だけで解決しようとしちゃって 逆に問題が大きくなっていっちゃうタイプ。 でも家族って、大人も子供も皆不安・不満を抱えているんだよね。 お隣さんの存在も思わず笑っちゃいました。 子供って本当にそう!いつも美味しい物を出してくれて楽しいご近所さんなんかいると、そこの子になりたいって思うんだよね。 かく言う自分も小さい頃、そんな風に思ったことがしばしば(笑)。 姉妹は可愛くって、衣装や小物はオシャレで、でもそれだけじゃない。 なんだか胸の奥にしまわれてる、小さい頃の記憶をくすぐられるような鋭さもある映画でした。 ラスト、寄り添う姉妹には思わず心がジ~ン。二人とも、本当にお互いを思ってるんだね。 最後のヘイフラワーの後ろ姿は、両親にとっては嬉しくもあり寂しくもあるんだろうね… そう、小さいうちはもっとわがままな子でもいいんだよね。

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