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ダ・ヴィンチ・コード (2006)

THE DA VINCI CODE

監督
ロン・ハワード
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  • みたログ 1.1万

3.21 / 評価:3,667件

原作がなぜ世界に衝撃を与えたのかを解説

  • mpg***** さん
  • 2019年1月18日 15時09分
  • 閲覧数 1995
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

[50代男です]
本作が劇場公開時になぜ話題になったのかは、ひとえに原作小説の衝撃ゆえだった。
原作を読んでいない人には、なおさら、本作が話題作だった理由が分からないと思う。
あまり出来が良くないし、話題になるように見えない。
面白さなら、第二弾の「天使と悪魔」のほうがずっと上だ。

ここでキリスト教をよく知らない人と、当時を知らない若い世代のために、当時、なぜ世界でこの映画の原作が大きな話題を呼んでいたのかを解説。


まず、死海文書とは何か?
新約聖書の完全版バージョンのこと。
中東の死海の洞窟に隠されていたものが20世紀になって発見された。
世界中にある現在の新約聖書とは、カトリック教会が、イエス・キリストについて自分たちの教えと違うことが書かれた記録を地上から消し去り、それを守ろうとした人々も異端者と呼んで根絶やしにしたあとに作った、量的にも本来の3分の1に減少した、情報操作ヴァージョンにすぎない。
だから抹殺したはずの3分の2がよみがえってしまう死海文書の内容が世間に知られるのは、カトリック教会にとって非常にまずいことなのだ。
だから発見後も、バチカンの妨害のため、解読がなかなか進まなかった。
それがようやく少しずつ解読されてきて、その判明した部分を、原作の劇中で登場人物が引用するのだ。
その内容が、バチカンを始め、カトリック教会の存在理由すら否定してしまう、キリスト教圏の国では核爆発に等しいものなのだ。
なにしろ、イエスが初代法王に権威を与えたとされる、カトリック教会誕生にまつわる話が、実はイエスの気持ちに逆らった作り話と断じ、女性は救われないというカトリック教会の教えはウソどころか、イエスは自分の後継者に女性を指名していたとか、キリスト教のことを調べたことのある人なら、誰でも驚愕するような内容なのだ。
イエス・キリストの子孫が出てくるとかいう部分など、どうでもいい。そんなことだけなら、いかにも作り話なので、カトリック教会も怒り狂わない。
死海文書からの引用こそが問題視されたポイントなのだ。
(『ハリー・ポッター』の百倍邪悪だ、とは原作小説に怒ったローマ法王の言葉)

そのカトリック教会が全力で攻撃する部分が、映画化にあたっては、キリスト教圏で上映反対運動が起きるのを恐れたため、すべて削除された。
だからこの映画はセンセーショナルなところなどない、普通のサスペンスになってしまい、何が全世界で話題になったのかすら分からない代物なのだ。

詳細評価

物語
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