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オリバー・ツイスト (2005)

OLIVER TWIST

監督
ロマン・ポランスキー
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3.26 / 評価:416件

解説

『戦場のピアニスト』の巨匠、ロマン・ポランスキーがチャールズ・ディケンズの名作を映画化。戦争の中で運命をもて遊ばれていく健気な少年の感動物語。主演のオリバー・ツイスト役にはオーディションで選ばれた12歳のバーニー・クラーク。サーの称号を持つ名優ベン・キングズレーの怪演も見逃せない。独特の色づかいで描かれた、19世紀のロンドンのバックストリートは物語の世界観を見事に作り出している。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

9歳の孤児オリバー・ツイスト(バーニー・クラーク)は、救貧院で労働に従事していたが、夕食の席で「おかわり」を求め、救貧院を追放されてしまう。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

「オリバー・ツイスト」猥雑で狡猾な小悪党どもにゾクゾク

 手垢のつきまくったディケンズの名作を、なぜまた映画化? 理由は「7歳のわが子に見せたい」からとか。孤児オリバーに、自分の悲惨な少年時代(アウシュビッツで母を亡くして流転)を重ねたということもあるだろう。というわけでポランスキー版オ「オリバー・ツイスト」は、原作を手堅くまとめた印象だ。

 基本となるのは、金持ちや権力者が私腹を肥やし、弱者が搾取される原始資本主義の欺瞞をカリカチュアした世界観。19世紀ロンドンの街並みを再現した監督の執念が、ここでモノを言う。その中で、過酷な運命に翻弄される9歳のオリバーは、あくまでも受け身キャラ。この作品に欠かせないのが、けなげでいたいけでかわいい主役だ。やせっぽちな「憂い顔の天使」、バーニー君が条件をクリア。「不憫風」をぴゅーぴゅー吹かせ、観客をハラハラさせてくれるのがうれしい。

 とはいえこの主人公、面白味には欠ける。それに比べ、猥雑で狡猾な小悪党どものゾクゾクさせてくれること。スリの少年ドジャーも魅力的だが、ベン・キングスレー扮する少年窃盗団の元締め、フェイギンが入魂の怪演! せこい悪党のくせに好々爺のような、善悪入り組んだこのキャラが、いままでになく哀れ。それまで感傷を避けてきた映画が、最後のオリバーとフェイギンとのやりとりで、原作の持つメロドラマ性を取り戻している。(若林ゆり)

映画.com(外部リンク)

2006年2月2日 更新

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