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北極星 (1943)

THE NORTH STAR

監督
ルイス・マイルストン
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3.67 / 評価:3件

映画に描かれた変なソ連

  • bakeneko さん
  • 2009年6月25日 12時47分
  • 閲覧数 262
  • 役立ち度 7
    • 総合評価
    • ★★★★★

第2次大戦中、アメリカがソ連を応援していた頃に作られた珍しい戦意高揚映画で、豪華なスタッフ等に色々と驚かされる、レジスタンス映画であります。

ロシア人に言わせると、”映画で描かれるロシアはとんでもなく変だ”そうで、あの「ドクトルジバゴ」でさえ違和感を感じるそうであります。
戦時中ハリウッドであわてて作られた本作は、当時良く分かっていなかったソ連を、”多分こうだよね~”て感じで描いた不思議な作品となっています(更に、ドイツ軍の悪魔的描写もとんでもなさ抜群!)。
で、”どーせ、いい加減な連中が作ったのだろう”とスタッフ名を見て更に驚愕するという不思議な映画でもあります。
つまり、
監督は「西部戦線異常なし」のルイス・マイルストン
原作&脚本は「ジュリア」のリリアン・ヘルマン
俳優は20歳の アン・バクスター を筆頭に、ダナ・アンドリュース、ウォルター・ヒューストン、エリッヒ・フォン・シュトロハイム、ウォルター・ブレナン 、ファーリー・グレンジャー 等、蒼々たる新旧の名優が出演しています。

そして、描かれるソ連の日常とは...(以下、映画を見る時点で楽しみたい方は後でお読み下さい)。


(ネタバレ&つっこみ)
基本的にほとんど、アメリカと変わっていません(めんどくさかったのか、資料がなかったのか)が、
コーヒーポットの代わりにサモワール、
フォークダンスの途中にちょっとコサック的踊り、
ラジオで(党歌)「俺たちの機関車」を放送で流す(皆聞き入る)、
主役の一人が意識的にスターリンの風貌、
女性はみんなスカーフ、
藁葺きの家に住んでいる、
隣街まで、5昼夜歩いて遠足する高校生
基本楽器はアコーデイオン(一瞬バラライカが写ります)
等であり、
前半はセミミュージカル調で数曲歌も出て来ます。
只、人物の呼称はちゃんとロシア風(例えばコーリャなど)で、こちらは今のアメリカ映画よりましかも。

そして、”トウモロコシ畑”はソ連にはないし、
ドイツ軍も子供の血を吸い取って殺さないと思う。

突っ込みどころ満載の、右翼的戦意高揚映画ですが、関わったスタッフのその後を知っていると、”こんなに協力していても”赤狩り”に遭っちゃうんだ!”(そう言えば、エドワード・ドミトリク も「バターンを奪回せよ」を撮ってたっけ!)と、別のことを妙に考えさせられる映画でもあります。

時代の狭間に産み落とされた不可思議な映画であり、映画と社会の関わりについてちょっと考えてしまう作品であります(映画自体は単純な娯楽アクションです)。

で、(個人的意見ですが)、今度はソ連が攻めてくるミリアスの「若き勇者たち」は本作のリメイクなのでは?

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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