ここから本文です

シリアナ (2005)

SYRIANA

監督
スティーヴン・ギャガン
  • みたいムービー 214
  • みたログ 1,813

3.08 / 評価:450件

石油利権を巡る陰謀は一個人をも破滅に導く

  • 一人旅 さん
  • 2018年8月13日 20時12分
  • 閲覧数 1001
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

スティーヴン・ギャガン監督作。

中東の石油利権を巡る巨大な陰謀を暴くサスペンス。

元CIA工作員という異色の経歴を持つ作家:ロバート・ベアによる2002年発表のノンフィクション「See No Evil」に着想を得て、スティーヴン・ギャガン監督が映画化した陰謀渦巻くポリティカルサスペンスの力作で、製作にも名を連ねているジョージ・クルーニーが中東専門のCIA工作員を熱演している他、中東の王子のアドバイザーを務める米国人経済アナリストにマット・デイモン、石油会社の不正を調査する弁護士にジェフリー・ライト、政財界の大物にクリストファー・プラマーがキャスティングされています。

中東の某国に眠る莫大な石油資源の利権を巡る各勢力の水面下の駆け引き&陰謀の全貌を暴き出したサスペンスで、CIA、米国石油メジャー、王位継承を巡り対立するアラブの王族兄弟らそれぞれの思惑&動向を群像劇的に描きながら、行き過ぎた資本主義が生み出す負の連鎖をスリリングに炙り出していきます。

巨大な権力と権力が水面下でぶつかり合い暴力や死として表面化していく作劇になっていますが、石油会社の合併により失職した出稼ぎ青年の境遇の変化とイスラム過激思想への傾倒、「組織の駒」に過ぎないベテランCIA工作員の窮地と奔走、アラブ王族のアドバイザーとして権力に接近する米国人経済アナリストら一個人の行く末まで同時並行に見つめています。個人の手が及ばない巨大な権力と権力の水面下の衝突が、やがては良心的だった人間の人生さえも破滅に導いてしまう不条理な結末が心に重く圧し掛かります。

多数の登場人物の動向が交錯して描かれる上に緊迫した台詞の応酬を中心に魅せていく骨太な作風なので、観客の集中力&理解力が試される社会派サスペンスであります。

蛇足)
ジョージ・クルーニーは本作の熱演によりアカデミー助演男優賞を受賞しましたが、役作りのために体重を約15kg増やしたことが災いし、撮影中スタントに失敗して脊髄損傷の大怪我を負っています。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 悲しい
  • 恐怖
  • 知的
  • 絶望的
  • 切ない
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ