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ブロークン・フラワーズ (2005)

BROKEN FLOWERS

監督
ジム・ジャームッシュ
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3.45 / 評価:445件

解説

19歳になる息子の存在を知った中年男が、まだ見ぬ息子とその母親を探し当てるための旅に出るロードムービー。監督は『コーヒー&シガレッツ』のジム・ジャームッシュ。主人公のダメ男を『ロスト・イン・トランスレーション』のビル・マーレイが哀愁とちゃめっ気たっぷりに好演する。淡々とした中にも、とぼけたユーモアと切なさを盛り込んだ絶妙な語り口がポイント。カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した話題作。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

多くの女性たちと気ままな恋を楽しんできた中年男ドン・ジョンストン(ビル・マーレイ)は、ある日、「あなたの息子がもうすぐ19歳になります」と書かれた匿名の手紙を受け取る。困惑したドンは隣に住む親友のウィンストン(ジェフリー・ライト)に促され、手紙の主を探すためアメリカ大陸横断の旅に出るが……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(c)2005 Dead Flowers Inc.
(c)2005 Dead Flowers Inc.

「ブロークン・フラワーズ」スカした感覚がただの黄昏オヤジ譚と一線を画す

 永遠のパンクスというイメージの抜けないジャームッシュも53歳。いまやどんづまり中年やらせたら当代随一のビル・マーレイと3つしか違わないというのは、インディーズ時代から見続けてきた者としてちょっとしたショックだ。そのマーレイを主演に迎えた本作、人生の折り返し地点を過ぎてしまった男ならではの新しい展開を予感させる傑作である。

 冒頭に“ジャン・ユスターシュに捧ぐ”と出るけれど、それを言うならデュビビエだろ、とツっこみたくなるくらいに「舞踏会の手帖」のおっさん版的なハナシ。つまり老いた女たらしドン・ジョンソン……ならぬドン・ジョンストン(作中でも繰り返されるギャグ)が「自分の息子を産んだかも知れない昔の女」を訊ねて回る、って筋なのだが、その“女たち”がけっこう豪華。しかも大した役でもない女性までがセクシー美女ぞろい。悟りきれないオヤジの妄想そのものだけど、ラストはジャームッシュの成熟……というか、齡に見合った諦観を感じさせて軽くしみじみ。

 実はこの映画最大のポイントは、主人公の旅のお供となるエチオピアン・ジャズ!その四七抜き音階はほとんど演歌、これほどアメリカの風景に合わない音はない。こうした持ち前のスカした感覚が、ただの黄昏オヤジ譚と一線を画すところなのだ。(ミルクマン斉藤

映画.com(外部リンク)

2006年4月29日 更新

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