ここから本文です
【お知らせ】映画館の上映スケジュールについて、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の影響により、実際の上映時間と異なる可能性があります。ご不明な場合は、各劇場にお問い合わせくださいませ。

日本沈没 (2006)

監督
樋口真嗣
  • みたいムービー 249
  • みたログ 4,096

2.61 / 評価:2,712件

解説

小松左京の同名ベストセラー小説を映画化した1973年作品『日本沈没』を、『ローレライ』で長編監督デビューを果たした樋口真嗣が現代にリメイクした衝撃作。SMAPの草なぎ剛と柴咲コウがダブル主演し、未曾有の災害に立ち向かうヒロイックなキャラクターを熱演する。防衛庁や東京消防庁の全面的な撮影協力と日本を代表する特撮スタッフが生み出した臨場感あふれる本格的スペクタクル映像の数々は、日本映画史に名を残すほどの完成度を誇る。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

大規模な地殻変動によって日本列島が海中に沈没するという危険性が指摘され、それを証明するかのようなマグニチュード8以上の大地震が次々と発生する。そんな中、大地震の被害にあった潜水艇のパイロット小野寺(草なぎ剛)と幼い少女美咲(福田麻由子)は、ハイパーレスキュー隊員の阿部(柴咲コウ)に救出される。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2006 映画「日本沈没」製作委員会
(C)2006 映画「日本沈没」製作委員会

「日本沈没」滅亡願望に後ろ髪を引かれた偽りのスペクタクル

 1973年のオリジナル版は、高度成長を終えて閉塞する時代の終末観を決定づける国民的大作だった。自然災害で国土を失い、流浪の民となる日本民族を生き延びさせようと奮闘する政治家や科学者の情念は、噴き出る溶岩に拮抗するほど熱かった。重厚な群像劇が、科学的説得力に裏打ちされた崩壊の地獄絵に勝っていたのだ。

 大震災やテロの悲劇に打ちひしがれ、秩序さえも失われ、あらゆる意味で日本が壊れてしまった今、リメイク版は為政者が早々と犠牲者になり、国家の舵取りさえ覚束なくなる展開はリアルだ。精緻な特撮はハリウッドに引けをとらない。しかし「衝撃のディザスター」と「感動を狙ったドラマ」という2つの画づらは一向に交わっていかない。

 これは虚無の時代に希望を灯す心象風景を目指したのに、滅亡願望に後ろ髪を引かれた、煮え切らぬ偽りのスペクタクルだ。興行的要請から客層を意識しすぎたことが敗因か。「ローレライ」で虚構の世代の総括を試みた監督が目指すべきは、「海猿」的な大量消費型商品の製造マンでも、「ALWAYS 三丁目の夕日」的な本編も撮れる画像処理マンでもないはずだ。樋口真嗣よ、同世代が共有する感情を視覚的大作に昇華できる作家になってくれ! (清水節)

映画.com(外部リンク)

2006年7月13日 更新

本文はここま>
でです このページの先頭へ