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@ベイビーメール

yad********

3.0

何故、風穴を空けたくなるの・・・

“弾丸が人体を貫通して風穴が開き、向こうの風景が見える” B級作品などでよく見かける演出ですよね。 現実には、ほぼ有り得ないシーンだと思うのですが、 映画監督にとっては、一度はやってみたいと思う オフザケ演出なんすかね? まぁ、確かに絵的には面白いかもだけど・・・ いかにも馬鹿っぽく、安っぽい作品に見える。。。(苦笑) よく見かける演出と言いながら、 じゃあどの作品で見かけたかを思い出そうとしても、 思いだせない(苦笑) なんとなく、三池やら、井口昇やら、タランティーノやらが、 何処かの作品でやってそう(笑) あっ、『クイック&デッド』でもそんなシーンがあったような・・・ 監督は誰だっけ?・・・ サム・ライミか・・・ ヤツもやりそうっすな(苦笑) この『@ベイビーメール』のオープニングでも、 この“風穴オフザケ”演出をぶちかまし・・・ てっきりマトモなホラー作品と思っていただけに、がっかり。。。 妊婦のお腹に、ドッヂボール程の穴が開けられて惨殺される という猟奇的殺人事件が連続し・・・ という、あまり文字にしたくないオドロオドロシイ内容の作品。 お腹にでっかい風穴が開くってことはさ、背骨すらぶち抜かれていて、 残っているのはわき腹の肉だけ・・・ ベッドで横になっているその遺体を検視官がわざわざ上半身を起こし、 ぽっかり空いた穴を覗き込んでいるの。。。 上半身の体重をさ、わき腹の肉だけで支えてさ、 “穴が空きっぱなし”、なんて有り得ないっしょ? 映画フィルムではなく、テレビカメラの映像の作品ってのと、 オープニングでのこのシーン、テレビドラマ文法の演技もチラホラ見えて、 わたくしは早々に、真面目に映画鑑賞する態度をオフにし、 B級お馬鹿映画を鑑賞する態度へシフト・・・ もともと、大好きな“松田まどか”さんを見たくて借りてきたので、 彼女だけを追ってようと鑑賞を続けていたら・・・ どういう訳だか、これ、良い出来なんですよ! 低予算で無名に近いキャストなのだけど、それなり以上に魅せる絵・・・ そしてちゃんと、不気味。。。 ぼ~っと見てたつもりが、作品に引き込まれる引き込まれる(苦笑) ちょっとだけフスマが開いているとか、庭の真ん中に苗木がポツンとか・・・ そういうの、マジ怖いから止めてくれ~~~(ゾクゾク) なので、やっぱり真面目に鑑賞しようと鑑賞態度をオン。 でも、そうすると、村上幸平の棒読みチックな台詞や、 『リング』やら、ちまたの都市伝説やらの“継ぎ合わせ”みたいなやっつけ仕事に 興醒めしてしまう。。。 う~ん・・・・何なんだこの中途半端さは・・・いったい監督は誰なんだ!? えっ、中村義洋? う~ん・・・確かに彼は、『ほんとにあった! 呪いのビデオ』シリーズの ナレーションと監修したあたりから世に出て、いや待て、確か・・・ この作品の翌年公開の名作『ルート225』で一躍名監督へ上り詰めており・・・ う~ん・・・この『@ベイビーメール』を監督はどう思っているのだろう。。。 ホラー畑の監督って、ユーモアのセンスを持っている人が多いけど、 中村監督もそうなのかな? だったら、そっち路線である事を明確にして欲しかったです。 いや、逆に、“風穴オフザケ”以外は真面目にホラーだったので、 このオフザケは不必要だったのでは? ただ単に、質を下げただけ。。。勿体無い。。。 余談ですが、主演の“松田まどか”さん、座右に春風が舞っていそうな、 そんな心地良い雰囲気があって、大好きです。 今作ではちょっとお顔が丸くて、そしたら初めて気付いたのですが、 眉間にシワを寄せた表情が少し多部ちゃんに似ていました。 この二人は『夜のピクニック』で共演しています。 『夜ピク』では、脇役だから“可愛いオーラ”を自重していたのか、 多部ちゃんの存在感を前に霞んでしまったのか(おそらく両方)、 松田さんの印象は薄い。。。 少し似ていただけに改めて、多部ちゃんのオーラの凄さを思い知りました。 とは言え、松田さんも、デビュー作品の『NAGISA-なぎさ-』でいきなり キネマ旬報の最優秀新人賞を受賞。他の賞にも多数ノミネートされた実力派。 (「だった人」と過去形では言いたくない) そう言えば・・・同じくデビュー作『HINOKIO ヒノキオ』でブルー・リボンの新人賞を 受賞した多部ちゃんの経歴とも、ちょっと被るね。 今となっては、かなり差を付けられたけど、二人とも良きライバルとして これからの邦画界を盛り上げて欲しいです。 またまた余談ですが、今日、奇遇にもヒノキオさんと多部ちゃんについての言及で レビューが被りましたね(笑) 「“松田まどか”とライバルにするな」と怒られそうだけど・・・許してね(えへへ)

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