レビュー一覧に戻る
リバーワールド

リバーワールド

RIVERWORLD

97

mih********

1.0

原作を読め!!

あのSFの超名作である 『リバーワールド』の映画化ですぜ! 期待しないわけがない。 原作はあのフィリップ・ホセ・ファーマー。 『階層宇宙』という類稀なる巨大な物語を破綻も、 やけに小ぢんまりとまとめさせる事もなく、 見事に書き上げて、 サア次はリバーワールドだ!!!! ハヤカワSF特有の極小文字がビッチリと書き込まれ、 それが500ページ、 全6巻。 巨大文字で行間スカスカでぺらぺらの新書に慣れていた私には、 質も読み応えもボリュームも正に異次元でした。 だって、 今まで死んだ全ての人間が蘇るんですよ。 一人残らず全員です。 宇宙人からネアンデルタール人、 家康やマーク・トウェインや、ジョン王が全部蘇って、 川上にある塔を目指して蒸気船や飛行船で冒険! 迫り来るフン族やモンゴル騎馬隊、 ゴート族、ファラオの軍勢、新興宗教の人間爆弾。 その上、死んでもまた蘇り、 何度でもやり直せるというから何でもありだ。 一から何かを作り出しという冒険小説の王道を取りながらも、 そこには国家間の利害や陰謀が渦巻いていて、 それを最後に丸ごとぶっ潰して逃げ出すときの爽快感など、 私の下手な文章ではとても書きつくせません。 ・・・で、映画ね。 映画・・・ まあ、 冒険心をくすぐられる描写やなぞめいた陰謀は微塵もないのは想定の範囲内。 数々のエグイ描写を切ったのもしょうがない。 人間の皮膚から縄を作ったり浮き袋作ったりってのは、 実写だったらかなりキツイ。 いきなり服があるのもしょうがなかろう。 全裸で戦闘シーンをやられた日には、方向が全然変わるから。 ・・・改悪度がものすごく高い・・・が、まだ許せる・・・ 英語を話します。 原作では、 言語が全く違うことで生じる問題を中心に書いていたのに、 英語を話します。 冒険しません。 国家作りません。 どこへも行きません。 死にません。 蘇りません。 ・・・要するに、ただのB級映画。 あのっさ~~~~~・・・いやね、 別にネロとかが出て来るのもかまわんスヨ。 でも~~、 いきなり蒸気船があるのは何で????? 『わが夢のリバーボート』を一度でも読んだ人なら、 あんなにおざなりでアナだらけで意味不明で陳腐で下種でク○な 子供だましの場面は逆立ちしても思いつかない。 そのくせ蒸気船は本物だったりするし。 工夫という概念を持たない別人種がこういう無意味な事をしやがる。 これは、 原作の大まかな流れだけを借りた全く見るに値しない最低の映画だ。 原作を侮辱し、 原作ファンの善意を踏みにじる悪逆非道な、 私が見てきた映画の中でも極悪な部類に入る。

閲覧数501