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ロード・オブ・ドッグタウン (2005)

LORDS OF DOGTOWN

監督
キャサリン・ハードウィック
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  • みたログ 921

3.99 / 評価:331件

解説

70年代にスケートボードを発端にさまざまなカルチャーを巻き込んで一世を風靡したZ-BOYSを描いた青春映画。メンバーのステイシー・ベラルタが脚本を担当、ほかのメンバーも役づくりに協力している。そのメンバーを演じたのは『エレファント』で注目をあびたジョン・ロビンソンほか『卒業の朝』で主役を演じたエミール・ハーシュ、インディペンデント映画に数多く出演しているヴィクター・ラサックが務める。スケートボードの技を見るだけでも十分な見ごたえはあるがそれぞれの人間ドラマも丁寧に描ききっている。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

西海岸にあるドッグタウンという街にはスケートボードに熱中する3人の少年たちが毎日風を切って青春を謳歌していた。やがて、溜まり場のサーフ・ショップを拠点にZ-BOYSというチームを結成する。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

「ロード・オブ・ドッグタウン」そのギリギリの場所を「波」になぞらえて

 貧しい街で育った悪ガキたちが成り上がり、目一杯つっぱって暴れた挙げ句、大人たちの食い物にされてボロボロになっていく――。一体これまでに何度同じような物語を見たことだろう。この映画は実在するサーファー/スケーターたちの物語の映画化だが、それはロックバンドの物語にも、ギャングの物語にも置き換えられる。しかし似通ったそれらの物語の繰り返しは、それぞれたった一度のかけがえのない繰り返しであることを、この映画は教えてくれる。

 その「かけがえのなさ」とは何か?

 この映画のテーマ曲的な扱いで何度も流れる「Wish You were Here」がすべてを物語る。ピンク・フロイドの名曲をスパークルホースがカバーしたこの歌は、もはやここにはいない「あなた」に向かって歌われる。そしてそこのとによって、それを歌う「わたし」が以前とは決定的に違う場所に来てしまったことを示す。すべてをまったく違った場所に置き換えてしまう決定的な一瞬。そのギリギリの場所を、この映画は「波」になぞらえて、サーファーたちの愛と憎しみと悲しみと絶望の物語として示すのだ。もちろんそれこそ、それを見る私たちの願いでもあるのだと、それは語りかけてくる。「あなたにここにいてほしい」と。(樋口泰人)

映画.com(外部リンク)

2005年12月10日 更新

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