2.0点
ネタバレ誇大タイトル
どなたかもブログに書いてましたが、明らか誇大タイトルです。 衝撃的タイトルで客を集めようという意図まるみえ。 短期的には、このタイトルに惹かれて「見てみようかな」と思う人も少しは現われて、収入にも貢献するでしょう。 が、長期的に見れば、これを見て後悔した大多数の人たちに、あとに尾を引く非常に悪い印象を残します。「これのどこが「絶対恐怖」なんだよ……」。 たしかに、映像から不気味な「雰囲気」をかもし出すことには、一定程度、成功していると思います。 でも、人間ってね、暗がりに正体不明の少女がぬーっと立ってたりとか、誰もいないはずのトイレから水を流す音が聞こえてきたりとかしたっていうだけでは、「薄気味悪さ」は感じるでしょうが、「恐怖」までは感じないものです それが本物の恐怖になるには、見てるこっちの心の奥底にまで突き刺さってくるような、筋の通ったストーリーの裏づけが必須です。 ところがこの映画、その肝心のストーリーが、ハチャメチャです。 このロングヘアの少女が、何のために出現した誰だったのか、最後まで結局わかりません。 たぶん、主人公のミツル(玉山鉄二さん)の妹の幽霊、のつもりで作ってあるんでしょう。 でもだったら、なんで彼女、ミツルが死ぬ間際まで自分の正体を明かさず、ただ出たり消えたりするだけで何もしないの? 妹を殺したという罪悪感に苦しむミツルに、「今でもお兄ちゃんが大好きだよ」と言いたくて出てきたのなら、なんで始めからそう言わないの? なんでミツルだけでなく、その仲間たちまで襲う必要があるの? そして、この少女の幽霊と、自殺した「しのはらめい」と、どういう関係があるの? なんで少女は彼女の名前を名乗ってたの? 等々。 さっぱり筋が通らない。 ただ、正体不明の少女が意味不明に出たり消えたりして、トイレの水を流したり、ピアノの音を鳴らしたりして、主人公たちを怯えさせるだけの話です。 それのどこが「絶対恐怖」だよ…… ま、それでも、水川あさみさんのファンの私といたしましては、彼女がすごい気合のこもった演技してるってだけで満足な部分もあるのは事実です。 最近では、「ダブル・ファンタジー」、「透明なゆりかご」、等々、30代になってますます魅力を増して絶好調の水川さんですが、22歳の彼女も、若さパワー全開って感じで、今見てもすごい魅力的です。 それがなければ、「ゴミ箱送り」間違いなしの映画ではありますが。