あらすじ・解説
ある時は戦士、ある時は殺し屋、さまざまな人間になり切り、テレビや映画で活躍する、ショウビズ界のセレブ、ビートたけし。一方、彼とそっくりな北野という男はコンビニの店員として働きながら役者を目指していた。
シネマトゥデイ(外部リンク)
作品レビュー(223件)
- hik********
2.0点
かつて北野武氏が制作に加担した「たけしの挑戦状」という伝説的なゲームソフトがあった。 その常軌を逸した支離滅裂な内容ゆえに、クソゲーの代名詞として今なお語り継がれている。 なんとなく本作は、あれに近い不条理さを感じる。 恐らく、北野作品で最も難解で異色な映画でしょう。当時、サプライズ上映され、更にその内容ゆえに物議を醸した問題作。 ロジカルに説明するのは不可能に近いです。 まるで北野武の「夢」をビジュアル化したような内容です。 一応、ストーリーはあるにはあるのだが、幻覚的な、奇妙な描写が延々と続く。まさに「夢」。 北野武の「夢」と、ビートたけしの「夢」が融合するとき、誰にも予想がつかない化学反応が起こったのだ。
- bpp********
2.0点
かといってつまらないのは事実。夢で見たことをそのまんま映像化してそうな感じ。 たけしの思想を描いていそうだが全く考察しようとも思わないほどどうでもよい展開の連続。 たけしが賞取って勘違いした暗黒期の映画の1つ。
- k_k********
1.0点
100歩譲って、シュールで面白い部分もあったが、基本的にドンパチしてるだけ。 センスは感じなかった… こんなもの上映された映画祭も困惑したのでは…
- sv9********
3.0点
過去作のオマージュと北野バイオレンスは堪能出来ますが、話に脈絡はないので好みは分かれる映画です。 特にラストは中々見応えありです。
- ********
5.0点
2005年。北野武監督。売れっ子俳優の北野武と、瓜二つの売れない役者志望のキタノ。ある映画撮影の最終日、北野武はスタジオで北野と遭遇する。それを契機に、夢か現実か物語か、判断できないままの不思議なイメージがつづられていく。 これまでの北野映画で見たような俳優、見たような背景、見たような物語があちらこちらに表れてイメージを紡いでいくので、それを見ているだけで、さほど多くないコマ切れのイメージの集積で映画を撮るという北野監督の神髄に触れられる。今回の特徴は、女性を女性として撮ることを避けている北野監督が、それなりに女性を撮ろうとしていること。手の届かない美女としての京野ことみと、しつこく付きまとう病的トラウマとしての岸本加世子。京野ことみは北野映画の歴史で例外的に主人公の相手として生きているが、最終的にはやはり手の届かないもの、あるいは自己の妄想、として扱われている。そして、岸本加世子は、明らかに北野監督の「死の欲動」、つまり、本人の欲望の形象化だ。北野監督の人生への絶望は深い。 この二人の女性に北野監督独特の女性像が現れているのだが(妄想、理想、分身)、そんなことに気づくのは、一作目からたて続けて見たからであり、ほどよく前作の記憶を忘れたころに観る公開当時には、そんなことは浮かばない。それは、数多く現れる過去の北野映画の断片たちについても同じだ。つまり、見返したときにはじめてすごさがわかる、本当にすごい映画。
スタッフ・キャスト
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