ここから本文です

TAKESHIS’ (2005)

TAKESHIS'

監督
北野武
  • みたいムービー 60
  • みたログ 964

2.90 / 評価:397件

北野監督の映画史

  • 文字読み さん
  • 2020年5月5日 1時03分
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

2005年。北野武監督。売れっ子俳優の北野武と、瓜二つの売れない役者志望のキタノ。ある映画撮影の最終日、北野武はスタジオで北野と遭遇する。それを契機に、夢か現実か物語か、判断できないままの不思議なイメージがつづられていく。

これまでの北野映画で見たような俳優、見たような背景、見たような物語があちらこちらに表れてイメージを紡いでいくので、それを見ているだけで、さほど多くないコマ切れのイメージの集積で映画を撮るという北野監督の神髄に触れられる。今回の特徴は、女性を女性として撮ることを避けている北野監督が、それなりに女性を撮ろうとしていること。手の届かない美女としての京野ことみと、しつこく付きまとう病的トラウマとしての岸本加世子。京野ことみは北野映画の歴史で例外的に主人公の相手として生きているが、最終的にはやはり手の届かないもの、あるいは自己の妄想、として扱われている。そして、岸本加世子は、明らかに北野監督の「死の欲動」、つまり、本人の欲望の形象化だ。北野監督の人生への絶望は深い。

この二人の女性に北野監督独特の女性像が現れているのだが(妄想、理想、分身)、そんなことに気づくのは、一作目からたて続けて見たからであり、ほどよく前作の記憶を忘れたころに観る公開当時には、そんなことは浮かばない。それは、数多く現れる過去の北野映画の断片たちについても同じだ。つまり、見返したときにはじめてすごさがわかる、本当にすごい映画。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 未登録
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ