ここから本文です

ナイト・ウォッチ/NOCHNOI DOZOR (2004)

NIGHT WATCH/NOCHNOY DOZOR

監督
ティムール・ベクマンベトフ
  • みたいムービー 65
  • みたログ 655

3.36 / 評価:314件

解説

セルゲイ・ルキヤネンコのベストセラー小説の3部作の内の第1章を映画化し、ロシアで興行収入ナンバーワンの大ヒットを記録した、過去から連綿と続く“光”と“闇”の戦いを描いた壮絶なファンタジー。ロシアの人気俳優、コンスタンチン・ハベンスキーが自らの内なる悪と戦う主人公を演じ、彼のボス役に『モスクワは涙を信じない』の監督でもあるウラジミール・メニショフがふんする。世界共通の善悪の反目というテーマを、スタイリッシュかつ重厚に描く。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

1992年、モスクワ。妻(マリア・ミロノーワ)に逃げられたアントン(コンスタンチン・ハベンスキー)は呪術使いの元へ行き、そこで彼は自分が特殊能力を持つ“異種”だと知る。光の戦士である“ナイト・ウォッチ”か、闇の戦士の“デイ・ウォッチ”かの選択を迫られる。12年後、彼は光の側で活動しており、ある事件に関わる。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2005 TWENTIETH CENTURY FOX
(C)2005 TWENTIETH CENTURY FOX

「ナイト・ウォッチ/NOCHNOI DOZOR」遙か北方よりまれびと来たり

 人は無意識のうちに、まれびとの来訪を待っている。まれびと、客人、来訪神、異人ーー呼び名は数々あるが、遙か彼方からふらりと来訪し、未知の供物を与えてくれる異形の神の伝説は世界各地に遍在している。ゆえに、コミックおたくという未知の世界から来訪した兄弟も、ニュージーランドから来訪した元低予算スプラッタ監督も、祭を催して歓待されたが、今回はロシアからのお目見え。「さらなる彼方より」のイメージは申し分なく、しかも、監督ティムール・ベクマンベトフは、ロシアといっても旧ソ連領中央アジア、現カザフスタン共和国出身。その容貌もアジア系で、「異人」性も充分。この北方より到来したまれびとが持ってきたのは、異国の香が漂う冷たい供物だ。

 中世時代から続く「光の勢力」と「闇の勢力」の抗争が決着を付けるのではなく、協定によって互いを見張りつつ、その裏で欺きあうという設定のリアルさ。映像は「マトリックス」の呪縛を逃れてはいないが、凍てつく夜の世界のざらついた質感は独自の味。コマ落としを進化させた動作の変形が監督の得意技か。父と息子のテーマがロシア版「スター・ウォーズ」に結実するのか、今後に注目したい。(平沢薫)

映画.com(外部リンク)

2006年3月30日 更新

本文はここま>
でです このページの先頭へ