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ホテル・ルワンダ
2006年1月14日公開

ホテル・ルワンダ

HOTEL RWANDA

1222006年1月14日公開

dkf********

3.0

作品そのものは秀作だが・・・

2つの部族が隣人同士で殺しあった悲惨なルワンダ内戦。民度の低い国では現在においてもいまだにこういうことが起こりえるが、その民族の悲劇をきっちり描いた秀作だ。間違いなく映画としての完成度は高いのだが、凄惨な場面がないせいか内戦の悲惨さがあまり伝わってこなかったし、あまりにヒューマニズムをストレートに描きすぎている点が優等生すぎて、個人的に物足りなかった。ヒネクレ者でスイマセン・・・ なにより、ジャーナリスト役のホアキン・フェニックスが語った「映像を観る人たちは『怖いね』といいながらディナーを続けるだけだ」という言葉の意味と深さに唸ってしまう。確かにそうかもしれない。国益優先の欧米にとって、助ける価値がない国に興味はないということだ。シビアだが、それが世界の現実。「どこか遠い国のかわいそうな話」でしかないのだ。 日本では配給会社も決まらず、ファンの署名で上映にこぎつけたらしい(その顛末は知らなかったが)が、それは「映画を観たいため」の署名でしかなく、ルワンダのために何かをしてあげられたわけではない。この手の作品を観た時は、自分も含め、しょせんは無力な傍観者でしかないということを思い知る。

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