ここから本文です

ホテル・ルワンダ (2004)

HOTEL RWANDA

監督
テリー・ジョージ
  • みたいムービー 955
  • みたログ 4,595

4.26 / 評価:1493件

ツチ族を辞めるから!悲しすぎる命乞い…。

  • sou******** さん
  • 2019年11月29日 4時12分
  • 閲覧数 1988
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

とりあえず、簡潔に書けるところから…。
エンディング曲が良かった。ワイクリフ・ジョンの「million voices」。サントラ盤を探し出したら、アルバム全体が良かった。興味があれば是非!

内容に移る。

事実に基づく映画で…。

簡潔に、ドン・チードルが良い。
「ニガーですらない。黒人だ」と言葉を投げつけられる主人公を好演。
僕は「ニガー?笑わせる。グッドアクターだ」と言っておく。

中央アフリカの小国、ルワンダの大量虐殺の最中に起きたサバイバルを描く。フツ族によるツチ族の大量虐殺を免れた、ミル・コリンホテルに避難した約1200人の運命を、支配人の実体験に基づいて描いたものらしい。

それにしても…アフリカという大地は、どれだけ人々の悲しみを抱えているのだろう…。この事件について調べたら、フツ族とツチ族の紛争の根幹にヨーロッパ統治の歴史があった。西洋列国が世界中に落とした火種で、何故こうも現地の人々が苦しまなければならないのか?
海を渡って統治国が現れ、片方の民族が優遇される事で憎しみの小さな火種が生まれる。統治国が変わり、優遇される民族が変わり現実的に紛争となる…。

僅か数か月の間で、人口の1/5を失った紛争らしい。そんな状況下で西洋列国は軍隊を引き揚げてしまったそうだ。フツ族の虐殺を逃れたツチ族難民はミル・コリンホテルへ避難。妻がツチ族であるフツ族の支配人は、ツチ族難民を保護するが…、僅かな国連軍だけがホテルの警備にあたるだけ…。

産まれた場所が、産まれた民族が、異なるだけでこんなにも苦しまなければならないのか…。
映画の中で、西洋人ジャーナリストが聞く。君は何族?君は何族?それぞれが違う民族である事を伝えても、側から見ても全く区別はつかない。何が違うというのか…。ただ、自分の先祖が異なるだけで、虐げる者と虐げられる者に変わる。絶望的な人生だ…。生きる意味、産まれる意味…きっと考える事すら意味を為さない環境なのでは?それが、西洋人の落とした火種から生まれているのだ。
映画の中で、こんなセリフがあった。虐殺を目の前で見たという国連職員のセリフだ「妹を抱えた少女が、ツチ族を辞めるから! 」と命乞いしていたと…。

この映画で、最も感じ取るべき部分だと思う。世界中の憎しみの連鎖は、結局はここに行き着く。アイデンティティを守る戦いは、人権の戦いだと思う。ただ、人が人であるために、人生を自分の人生として生きるために…。

最悪中の最悪の状況下における奇跡的な再会を観て…、世界中のあちこちに生まれたいくつもの奇跡的な家族の歴史が容易に心に浮かび上がる。でも、大半はこの奇跡を体験できないのだろう…。

僕らは、何が出来る?
不要な憎しみを生み出さない努力って何だろう?

そんな事を考えさせられる映画だった。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 悲しい
  • 恐怖
  • 勇敢
  • 絶望的
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ