あんバターさんど
4.0点
やりたくないことをしないだけ…人生はそれくらいでちょうどイイ
ずっと観たいと思っていた「かもめ食堂」を今さらながらにアマプラで鑑賞しました。 荻上直子監督の「めがね」がとても好きで、その原点のような作品を順序逆での鑑賞になりましたが、あぁ~~なるほど~~と。 ゆったりと時間が流れる。 セリフでも何度か『フィンランドはゆっくり時間が~』、『フィンランド人はほのぼの、ニコニコ~』などのセリフがあり、まさに映画でその雰囲気を体験させようとしている。 もちろんフィンランド人だって、人それぞれだろ。 現に、キレ気味のキャラも出てきてんじゃん!というツッコミを少ししてしまったが、総じてほのぼの。 ニヤニヤしてしまいます。 女性一人でフィンランドで食堂をオープン・・・ それはものすごいチャレンジだし、ビジネスや人生設計としては甘いと思わざるを得ない。 そんな凝り固まった慎重で臆病な考え方に、やってみりゃいいじゃん。やりたいことを。と投げかけてくる。 客がまったく来ない。来ても無料でコーヒーを飲ませてしまう。(しかも常連) さすがに大丈夫かと心配になるが、まるでサチエの予言のとおりに、気づけばうまくいってしまっている。 おぉ~~、これがフィンランド・マジックか!? この手の作風は好き嫌いが分かれると思うが、自分はすごく好きです。 幸せにしてくれる映画だ。 翌年の「めがね」の方がさらにアップグレードされてる感じかな。
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