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タブロイド (2004)

CRONICAS/CHRONICLES

監督
セバスチャン・コルデロ
  • みたいムービー 42
  • みたログ 137

3.69 / 評価:49件

解説

ハリウッドでも活躍するラテン系俳優『ランド・オブ・ザ・デッド』のジョン・レグイザモ主演によるサスペンスドラマ。底知れぬ心の闇を見せつけたのは、メキシコの名優ダミアン・アルカザール。プロデューサー役に『トーク・トゥー・ハー』のレオノール・ワトリングら、スペイン語圏のスターが集結した。画一的な殺人犯のイメージを振り払い、善と悪の狭間で揺れ動く人間の業の深さや多面性を追う心理ドラマに釘付けになる。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

人気テレビレポーターのマノロ(ジョン・レグイザモ)は、連続殺人鬼“モンスター”を追ってエクアドルにやって来る。取材中彼は偶然集団リンチの場に居合わせ、ビニシオ(ダミアン・アルカザール)を救う。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

「タブロイド」サスペンスは、キャラクターの心の中にある

 怖い映画だ。目を背けたくなるような「真実」をあぶり出しながら、見る者をぐいぐいと引き込み、くぎ付けにしてしまう。そして、いつまでも後を引く衝撃。

 マイアミを拠点とするドキュメンタリー番組の花形レポーター、マノロは、エクアドルの幼児連続殺人鬼を追うべく現地入り。そこで真相を追いながら、野心に足をすくわれ、思わぬ煉獄へと導かれるマノロ。あぶり出されるのは、真実をショーアップするのが当たり前になっているジャーナリズム、視聴者、ひいてはアメリカの、麻痺しきった倫理。そして善悪では決して割り切れない、人間という存在が内包する闇。

 サスペンスは、キャラクターの心の中にある。恐ろしいのはマノロが、最初から真相のねつ造を意図していたわけではないということだ。野心家で矜持に満ちているが、理想を持ったロマンティストの一面もある彼が、悪魔の囁きと葛藤しながら突き進む道。一方で、鬼畜のような殺人犯にも人間的な一面があるという事実。埃っぽく荒んだエクアドルの風景が、キャラクターの心と重なり合う。マノロを演じたレグイザモの説得力。たった98分という時間の中でメディアへの警鐘を鳴らすのみならず、深い人間ドラマを構築した手腕には、舌を巻かされる。(若林ゆり)

映画.com(外部リンク)

2006年1月25日 更新

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