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白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々 (2005)

SOPHIE SCHOLL - DIE LETZTEN TAGE

監督
マルク・ローテムント
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4.12 / 評価:216件

正義とは。

  • eelcat001 さん
  • 2018年2月13日 23時09分
  • 閲覧数 1786
  • 役立ち度 6
    • 総合評価
    • ★★★★★

深夜テレビで気になったので観賞。
悲劇確実とおもって恐々みたけれど全体的にたんたんと創られていた。
考えてみると、単なるヒーローを描くアンチナチな作品というだけではなくて、思想の対立をきちんと描いた作品とも思えた。

主人公のいう理想、障害者やユダヤ人に対する迫害への強い嫌悪感、とてもとても納得できて正論だ。ホロコーストなどナチの行為は許されるものではない。

だが、ナチと戦争がなかったら自分はここにいないという刑事と主人公の論争シーンは考えさせられた。

彼女は元市長の娘でミュンヘン大学のエリート、だからこそ、声高にこの正義を主張できたのではないのか。彼女自身は、ナチの世界でも、自由な世界でも、自分で考え、主張する教養がそれを与えられる家庭があったから。

ナチを受け入れた大多数には、ww1後の不況のなかで、正義や建前を大事にする余裕はなかったはずだ。

今の世界各国が抱える、極端な考え方への流れは、このときと同じ問題からなりたっている。弱いものへの温情とも優遇策が、本来普通グループにいた人々を困窮させ、不満や苦しみが蔓延して、極端な考えを迎合する結果に繋がる。
公開当初の時期観ていたら、違う感想を持っていたかもしれない。主人公の行動にただ感動し、泣いただろうと思う。

ただ、先進国と途上国の力が入れ替わるほどのグローバル化や格差社会が進み、なにもかもかわりゆく2018年に観ると、正しさとはなにかとか、双方の主張の重み、これからの世界のこと、とても考えさせられる作品で、今の時代だからこそ観るべき作品だとおもった。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 勇敢
  • 知的
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