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白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々 (2005)

SOPHIE SCHOLL - DIE LETZTEN TAGE

監督
マルク・ローテムント
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4.12 / 評価:216件

解説

第55回 ベルリン国際映画祭で最優秀監督賞と最優秀女優賞を受賞した、史実に基づく人間ドラマ。近年新たに発見された尋問記録や関係者の証言を基に、反ナチス運動を展開した「白バラ」メンバーのゾフィー・ショルが逮捕され、5日間という短い尋問の末の判決、処刑に至るまでを描く。監督はドイツの新鋭マルク・ローテムント。主演のユリア・イェンチと、尋問官を演じた『ヒトラー~最後の12日間~』のアレクサンダー・ヘルトの迫真の演技が光る。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

1943年、反政府組織「白バラ」のメンバーであるゾフィー(ユリア・イェンチ)は、兄とともに大学構内で反戦ビラを配っていたところを逮捕される。厳しい尋問に屈せず信念を貫く彼女に、尋問官モーア(アレクサンダー・ヘルト)はある取引を提案するが……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

「白バラの祈り/ゾフィー・ショル、最期の日々」音楽好きの普通の女子大生はなぜレジスタンスに参加したのか

 たとえば「戦場のピアニスト」で、主人公のユダヤ系ピアニストを秘かに助けていたナチス将校。彼はピアニストのほかにも4人の命を救ったが、敗戦後、戦犯収容所で獄死した。あまり描かれることはないが、ヒトラー政権下ではユダヤ人だけでなく、善良なドイツ人もまた犠牲者だった。この映画のヒロイン、ゾフィー・ショルも同じだが、彼女の場合はむしろ、信念を貫いたあげくの殉死といえる。

 ゾフィー・ショルは1943年、ヒトラー打倒を呼びかけて逮捕され、わずか5日後に処刑された実在の女性。非暴力の抵抗グループ「白バラ」の紅一点だった。その存在は90年代に発見されたゲシュタポの尋問記録でやっと明らかになったという。

 音楽好きの普通の女子大生に過ぎなかった彼女が、なぜ兄のハンスと共に活動に加わり、21歳の花の命を散らせたのか。映画はドキュメンタリーのようなタッチでその「最期の5日間」を描く。尋問や裁判の様子は史実に忠実らしいが、ベテラン尋問官との緊迫した駆け引きなどはまさに劇的。が、何といっても衝撃はラストの数秒だ。このとき、オーソドックスに見えた作りに対する印象が一変した。魂は死なず、ということか。(田畑裕美)

映画.com(外部リンク)

2006年2月8日 更新

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