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ブロークバック・マウンテン (2005)

BROKEBACK MOUNTAIN

監督
アン・リー
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4.05 / 評価:1,157件

解説

保守的なアメリカの西部で、20年以上にも渡って男同士の愛を貫いた2人の“普遍の愛”を描く人間ドラマ。2005年のヴェネチア国際映画祭で最高賞の金獅子賞を受賞したほか、数々の映画賞にノミネートされている話題作。主演はヒース・レジャーとジェイク・ギレンホールが20歳から40歳までの年齢も繊細に表現した演技を見せる。監督は『グリーン・ディスティニー』のアン・リー。ブロークバックの山々を美しく映し出した映像にも注目。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

1963年の夏。ワイオミング州のブロークバック・マウンテンでイニス(ヒース・レジャー)は羊番の仕事を始める。たまたま一緒に組んで仕事をしていたジャック(ジェイク・ギレンホール)との間に友情が芽生えるが……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2005 Focus Features LLC/WISEPOLICY
(C)2005 Focus Features LLC/WISEPOLICY

「ブロークバック・マウンテン」その寡黙さに原罪を背負った人間の悲しみがある

 「女性が書いたとは思えないほどタフでワイルドですが、読み終わると涙を流していました」と監督アン・リーは、この映画の原作であるE・アニー・プルーの短編について述懐する。その後、大作「グリーン・デスティニー」と「ハルク」に取り組み、精も根も尽き果てた彼が結局、立ち戻ったのがこの物語。険しい山を越えた果てに新たな地平が開けたような、驚くべきマスターピースだ。

 羊番の仕事でワイオミングの山にこもった2人の青年は、自分たちにも理解できないパッション(熱情)に突き動かされ、禁断の果実を味わってしまう。その味が忘れられず、2人は互いに結婚して子供をもうけても秘かに交流を続ける。だがその代償として、もうひとつのパッション(受難)が待ち受けていた……。

 「ブローク(破損)バック(背)」という名の山での、つかのまの牧歌的生活。それが2人にとっての「楽園」だったことに、失って初めて気づく痛み。その意味で、これは男2人の「失楽園」といえるのかもしれない。神話や伝説とはおよそ縁のない、武骨な西部の男を通して語られる普遍的なラブストーリー。ヒース・レジャーの寡黙さに、原罪を「背負った」人間の悲しみがある。(田畑裕美)

映画.com(外部リンク)

2006年3月2日 更新

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