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バルトの楽園(がくえん) (2006)

監督
出目昌伸
  • みたいムービー 74
  • みたログ 428

3.80 / 評価:241件

人として普通に振舞うこと

  • komainu1863 さん
  • 2013年10月4日 0時47分
  • 閲覧数 1799
  • 役立ち度 7
    • 総合評価
    • ★★★★★

バルトとは、ドイツ語で口髭のことらしい。

それでもって、徳島にあるドイツ人俘虜(ふりょ)収容所のお話。
俘虜って⇒戦争で敵軍にいけどりにされた者。とりこ。捕虜。だそうです。

と、なんだかんだ意味のわからないことが並びましたが、

要は、国際交流の「良いお話」だった。

でも、この作品の重要なポイントは
戦時下だっていうこと。

戦時下は、国の上の方の人は
ほぼ正気じゃない。

庶民の中には、かなり正常な人もいるが、
言動、思想、命、すべては押さえつけられている。
喉元に刃物を突きつけられたように。

その中で、人間としてごく普通に振舞うこと。
多くの人が、そうでありたいと思っても
なかなかできないこと。

だからこそ、そういうエピソードは語り継がれる。
戦時下の「良い話」は、
そういうことを取り上げたものが多い。

この作品で松平健演じる、
板東俘虜収容所所長、松江豊寿は、
公平で、寛大で、勇気があって、暖かい。

家族を大事にする。
会津の人間として苦しい過去も持つ。

そんな所長と、彼を慕う人々、
ドイツ人捕虜との暖かい交流が、
美しい鳴門の風景と共に綴られている。

松江は捕虜を敵ではなく、人として敬意を持って扱う。
だから、かなり自由だ。
驚いたのは、捕虜が、奥さんや恋人をドイツから呼び寄せて
近くに住まわせたりしていたことだ。(実話?)

そして、彼らは、
地元の人々に色々なことを教えてくれる。

お菓子やパン作り、印刷技術、器械体操
そして、音楽!!
それは、徳島の人々を潤してゆく。

「怒り」からは「憎しみ」が返ってくるし、
「好意」からは「感謝」が返ってくる。
感動のラストシーン、第9の演奏へと導くのは
人々の「好意」に対する「感謝」だ。

ここで、回想シーンと共に流れる第9は、
カラヤン指揮のものだそうだが、
収容所の風景とマッチして、しみじみしてしまう。

それにしても、ドイツ人カッコイイ!
ブルーノ・ガンツは別格として、
オリバー・ブーツを始め、みんなステキだった。
目の保養♪

それにしても、いつも思うのだが、
国際交流って不思議だ。
その国にたった一人の友達がいるだけで、
単に外国だと思っていた国が、ぐっと身近になる。

その国が平和であるように、願う。
災害にあえば、人事と思えない。
スポーツだって、応援してしまう。

沢山の人々が、沢山の国に、
一人でも大好きな友人ができれば、
もしかしたら、 戦争は起こらない・・
と願いたい。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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