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ミート・オブ・ザ・デッド

のり

1.0

ゆるくて素朴でドライでおしゃべり

アイルランド製ゾンビとは大変珍しいw まずこの映画の中でのゾンビの定義は狂牛病感染。 感染は定番の噛み付き。活動目的は食。 死人ではなく、普通の人間同様にある程度のダメージで死ぬ(頭や脳を破壊せずともOK) また痛みも感じるようだし、傷口を押さえる事もする。 行動はやや鈍く、走る事は出来ないが、 知能が多少あるらしく、首を絞めたり、武器を使ったり、壁やフェンスを乗り越える。 挙句の果てには眠るw(立ったまま) 眠るゾンビって初めて見たよwww 何となくだが、バイオハザード4あたりのゾンビに近い気もする。 また感染原因である牛ゾンビも新鮮だw さて肝心の中身だが、低予算のB級ゾンビがまず前提。 アイルランドの田舎村が舞台なので、だだっ広い草原と森と城跡へと逃げ回る。 ゾンビを倒すのに使う武器はスコップや木の枝などありふれたものばかりで、 銃火器等は使われず、中でもスコップの使い方が面白く、 叩くのではなく、突き刺すのだ。 良くあるゾンビ映画では道具をおかしな使い方をする事が多いが、 実際、スコップだったら突き刺した方が殺傷能力は高いだろう。 他にもやみくもに物を投げつけるのではなく、 鋭利な物(釘やドライバー)を手に持ち確実に突き刺したり。 そう言った微妙なリアリズム?があり、ゾンビ映画としてはなかなか好感が持てる。 ただ至る所で低予算の跡が見てとれ、 特殊メイクは貧相だし、スプラット要素も当たる瞬間はカットされ、 いつも何かがもげた後ばかりだったり、肝心な部分で楽しませてくれない。 また夜のシーンでは画面殆どが真っ暗で、何をやっているのか分らなかったりもする。 この辺りは予算の関係で仕方ないのであろうけど、 ならば低予算なりの身の丈の合った演出を考えるべきであろう。 全体的にみると、トーンが異様に低く淡々としている。 辺りにゾンビが生息しているのに、下らないお喋りばかりしていて、 緊迫感が無く、サバイバルと言うよりキャンプのノリ。 コヨーテあたりに対する警戒心と同レベルだ。 それでいて襲われてもキャーキャー騒がず、 ためらい無くゾンビを倒してゆく様は妙にドライ過ぎる。 どうも全体でテンションが低く、盛り上がらない。 自主制作ゾンビ映画。 アイルランド製のゾンビ映画。 ゾンビの定義は完全な死人と言うより、 人間味を残したゾンビ。 なので人を殺すと同様のダメージで死ぬし、 痛みや知能も多少あるようだ。 これといった新しい要素は無いものの、 お粗末過ぎるゾンビに成り下がっていないのは○。 ただそれでも低予算の弊害はついてまわり、 メイクにカメラに編集にと、ある程度理解は必要。 全体的にどうもテンションが低く、 煮え切らない印象。 盛り上がりも無く、スカッとさせてもくれない。 ゾンビ映画としてはまともな方だが、 所詮は自主制作レベル。

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